<福島・楢葉町>ごみ山積みに帰町者嘆く 無料回収、今月末期限で駆け込み via 河北新聞

東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の解除から今月5日で2年となった福島県楢葉町で、住宅の片付けごみなどが急増している。国による町内の無料回収が今月末で終わるため、廃棄や回収依頼などの駆け込みが殺到した。帰還準備で片付けが続く町民からは無料回収の延長を求める声も。混乱回避へ、関係機関は対応に追われている。

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国の回収は放射性物質汚染対処特措法に基づく。2015年の避難指示解除は全域避難の自治体で初めてだったこともあり、国は回収を続けてきたが、町の態勢が整ったと判断した。
終了を目前に、帰還予定の町民が自宅の片付けを急ぐケースがある。社員が住民応援に当たる東電によると、町内での片付け依頼は9月が17件で、8月の約4倍に増えた。
家庭ごみは10月以降、地元の一部事務組合が回収する。有料の指定ごみ袋を使い、処理施設への持ち込みも有料になる。
「来年3月まで続けてほしいとの声がある」。町議会9月定例会では、町議が混乱回避の対応策を求めた。8月末時点の町内居住者は人口の26.5%。来年3月に町民向け仮設住宅の提供終了を控え、帰町者の増加とともに片付けごみが増えると見込まれる。

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