長崎の被爆者と米・ハンフォード(長崎原爆・核兵器製造)の被ばく者を繋げよう!

長崎の被爆者と米・ハンフォード(長崎原爆・核兵器製造)の被ばく者を繋げよう!

201835日〜10

米国ワシントン州のNPO法人(CORE: Consequences of Radiation Exposure = 放射線被曝がもたらすもの)は、長崎被爆者と、 ハンフォード核施設(長崎原爆のプルトニウムを製造の被ばく者との 歴史的出会いの場を計画しています。

長崎原爆 とハンフォードのプルトニウム製造から放出された放射能は、両地の住民にガンをはじめとする様々な健康被害をもたらしました。このたびの計画のため、私たちは長崎市、ワシントン州のウィットマン大学(Whitman College)から支援を受けていますが、目標額に達していません。そこで、皆様からのご寄付をお願いする次第です。

被爆者の平均年齢が80歳を超えた今、 被爆者の方がハンフォードの被ばく者と出会う、こうした企画の実現はさらに難しくなるでしょう。このハンフォードは第二次世界大戦そして冷戦時代にプルトニウムを製造しつづけ、施設の作業員ならびに近隣住民、川下住民に健康被害をもたらした歴史を持っているのです。

ワシントン州ハンフォードの核施設。長崎原爆のプルトニウムはここで製造されました。

長崎の被ばく者が、ハンフォード地域の人々、地元の大学生たちと実際に顔を合わせ、互いの体験を共有することは、放射能被害がもたらす人的被害をアメリカの一般市民、そして大学生が学ぶ、またとない機会です。放射能被害が時間と空間を超えて、いまだに人々の体と心を蝕んでいることを知ることは、将来の核兵器廃絶に必要な第一歩でしょう。

長崎のカトリック浦上教会(通称:浦上天主堂)。多くの信者がここで亡くなった。

このプロジェクトの主要なイベントの一つは、 ハンフォードから約130キロ東南に位置し、放射能のホット・スポットが生じたワラワラ市(Walla Walla)に立地するウィットマン大学で、長崎被爆者がハンフォード被ばく者や地元の大学生達とが交流する、というものです。また、大学ではハンフォード核施設の写真や放射能障害を生きる人々のインタビューを含むグレナ・コール・アリー(Glenna Cole Allee)の作品展示と、鎌仲ひとみ監督が、湾岸戦争後に劣化ウラン弾の後遺症で苦しむイラク、そしてハンフォード、長崎、広島をつなげた2003年の映画、「ヒバクシャー世界の終わりに」の上映も予定しています。これらの様子は、ソーシャル・メディアを通してお伝えする予定です。

長崎市とウィットマン大学の支援により、長崎被爆者の方の長崎からシアトル経由で、シアトルからウィットマン大学のあるワラワラまでの旅費は捻出できました。しかしながら、被爆者の方の海外旅行保険料、宿泊費、同行者の長崎大学の大学生の旅費、在米同行者でハンフォードの被爆者でもある方の旅費、ボランティアの方々へのささやかな謝礼のため、一口千円からの寄付をお願いしています。

どうか、この歴史的なプロジェクトの為に皆様のお力添えをお願いできないでしょうか?もしご協力いただけるのであれば、こちらのサイトからお願いいたします。https://www.paypal.me/COREHanford.

ペイパルの使い方につきましては(https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/personal/how-paypal-works)

アメリカ在住で小切手が便利な方は、CORE宛てにお送りいただけると助かります。

CORE c/o 3711 47thPl NE, Seattle, WA 98105

また、この企画・募金の情報を広めていただけますよう、お願いいたします。ご質問のある方はどうぞ日本語でも、英語でも結構ですので、ノーマ・フィールドまでご連絡ください。norma.field@gmail.com

トリシャ・プリティキン CORE代表、弁護士、ハンフォード被ばく者、今年出版予定のThe Plaintiffs:Hanford Downwind (訴える人々 ハンフォード放射能被ばく) の著者

ノーマ・フィールド          CORE理事会員、シカゴ大学名誉教授、「天皇の逝く国で」「小林多喜二」な日本語でも多数の著作。最近では福島に関する論文をJapan Focus: Asia Pacific Journalなどに寄稿

宮本ゆき                       CORE理事会員、DePaul大学准教授、被爆二世、Beyond the Mushroom Cloud(表象としてのきのこ雲を超えて)の著者。

配布用のチラシはこちらから、また英語版はこちらです。