Monthly Archives: March 2021

「あなたの復興の節目はいつですか?」あの日から10年 福島で聞いた via 東京新聞

あの日から10年が過ぎた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した福島県の人たちは、何かの区切りを迎えたのだろうか。取材班は現地で出会った人に「あなたの復興の節目はいつですか」と尋ねた。避難指示解除を節目と言う人、自宅で寝られる日を願う人、「考えられない」と怒る人―。復興へ、それぞれの歩みがある。(福岡範行、片山夏子、小野沢健太、神谷円香) ◆南相馬市 南部の小高区の避難指示が2016年に解除。山間部に帰還困難区域が残る。佐藤愛華さん(23歳)、アルバイト、原町区在住(小高区出身) 日常で震災という言葉も出る、普段から感じる。常に一緒に生きていくし、まちも常に変化していく、10年でぽん、じゃない。忘れるわけじゃなく。自分も大人になって変わったというより、子どもの時に避難生活をして、震災の影響を受けながら成長してきた。思い出せばつらいこともあるし、震災がきっかけでつながった縁もある。節目っていうのは、これからもないと思います。 […] 荒佳幸さん(42歳)、タクシー会社専務、鹿島区在住 節目、あるんですか?と聞きたい。汚染水の問題にしても、区切りができていないから節目にならない。もう10年なんだ、と。国が区切りをつけてほしい。あと5年、10年でどう変わる?もとには戻らない。タクシー会社は身内の会社で、跡継ぎがいないからと頼まれて1年以上考え4年前に転職した。昨年12月20日から3月11日まで休んでいないですよ。コロナで出張も減り、頑張っても前年比1割は減る。タクシー業界は大変。人手も足りない。今の仕事、充実はしていないです。3月12日はやっと娘の卒業式で、会社に行かないかな。 安部あきこさん(74)、生鮮食品販売の小高マルシェ会長、小高区 節目、はないね。10年だからうんぬんじゃない。今後もおそらくない。今のままの生活で。こんなに10年は早いのかという感じ。小高区浦尻の家は高台にあり、津波被害もなく地震でもコップ一つ割れなかった。2月の地震でもそうだった。避難指示で、初めは相馬市の息子が婿養子に入った家にいたが、いづらくなり鹿島区の仮設住宅へ。震災は語り継ぐしかない。10年は一区切りかとも思いながら、またどうなるかは分からない。 […] 女性、郡山市在住、津波で父親を亡くした節目なんてない。けじめをつけるなんて、あり得ない。忘れちゃいけない、踏ん切っちゃ駄目。そうでしょう。たくさんご遺体がまだ見つかっていない。この辺の地面にもご遺骨がまじっていて、その上を歩いているかもしれないんですよ。意味が分からない。 […] 木村紀夫さん(55)、被災経験を発信する大熊未来塾運営、いわき市在住 どこかで線を引くことは考えたことがない。発信の方法は変化しているが、家族3人を亡くしたことや、経験を伝えることへの思いは全く変わらない。10年たった「3.11」は、みんなに思い出してもらえるタイミングだったな、という感じ。(大熊町沿岸部の自宅は津波で被災し、父王太朗(わたろう)さん(77)と妻深雪(みゆき)さん(37)、次女汐凪(ゆうな)さん(7)=年齢は当時=を亡くした)男性(77)、大川原の復興住宅在住前の家に行って、新しい生活をしたい。19年6月にここに来たけど、復興住宅は仮住まいだよ。自分のうちに戻りたくて帰っているんだ。先祖代々の土地から離れるわけにはいかない。避難指示が解除されても、上下水道が整ってなくて帰れない。町の整備の計画はあるけど、見通しはあくまで見通し。また、延びっかもしんねえ。 […] 滝本英子(えいこ)さん(67)、滝本電器店経営 溶融核燃料(デブリ)は(取り出し完了までの期間が)長すぎる。自分たちにとってはここ(大熊町)に出店したことが節目。小さいながらも再開できた。ここまで再生しようと頑張っている人。人と人の絆、思い、捨てたもんじゃない。何が本当の節目でというのが分からなくなってきている。こうしなくちゃ、ああしなくちゃって流されて。いまだに、受けた傷が。傷にはしたくないんだけど。地震だけだったらあそこ(町内の元の店)で仕事をやっていたのに。 […] 女性(72)、無職生きている限り節目とは思えない。15カ所を転々として寒さがこたえる郡山市の仮設住宅で5年以上過ごし、昨年に戻ってきた。この苦しさを、過ぎたことにできる日は来ないと思う。女性(81)、無職(早口で怒ったように)夫に先立たれて一人きりで避難生活してきた。今でもテレビで原発事故のニュースが流れると消してしまう。節目とか言う前に、まだ原発事故のことを考えられない被災者がいることを知ってほしい。 […] 早川篤雄さん(81)、宝鏡寺住職 […] 全文

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「地域のためならと始めたが…」 原発事故10年、経営難に直面する福祉施設や病院が続々 求められる地域全体の計画 via 東京新聞

東京電力福島第一原発事故から10年、住民が戻らない被災地で、福祉施設や医療機関が経営難に直面している。生活基盤が揺らぐのを防ごうと、自治体が支援に動くが、関係者は「各自治体で考えるのではなく、広域での計画が必要だ」と指摘する。 (片山夏子) ◆個人資産で1億円の穴埋めも…限界  「一民間施設の努力では太刀打ちできなかった」。福島第一原発から22キロ、福島県広野町の唯一の特別養護老人ホーム「花ぶさ苑」の高野己保理事長(53)は悔しさをぶつけた。経営悪化で苑を町へ譲渡し、4月から大手民間グループが町から運営を委託される。 […] 定員は40床。経営を安定させるため増床を目指し、町に相談したが、実現せず、赤字が続いた。病院や個人資産から約1億円を穴埋めしたが、限界だった。 事業をやめれば、国や町の補助金3億円超の返還が必要になる。高野さんは病院との共倒れを避けるため、苦渋の決断で町への事業譲渡を決めた。建物は町に無償で譲り、土地や備品は売却したが、開所時の借入金など数千万円の負担が残った。 ◆介護職の人材不足は深刻  「花ぶさ苑のことは、人ごとではない」。楢葉町の特養ホーム「リリー園」の玉根幸恵施設長(59)は厳しい表情で言った。 リリー園は避難指示解除後の16年春、定員80床の2割強の入所者19人で再開した。介護職員の不足から、今も定員の7割に当たる56床までしか受け入れられない。 事故前、職員の大半は地元に住んでいたが、今は車で片道1時間超のいわき市から通う人が多く、県外の人も。交通費がかさみ、園の負担は増した。 福島の被災地での人材確保は厳しい。津波と原発事故で被災した自治体を含む相双地区の20年度(2月まで)の有効求人倍率は3・31。福島県全体の平均3・22を上回る。 […] 全文

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「原発に水を入れろ」決死の放水 舞台裏でいったい何が… via NHK News Web

2011年3月。すべての電源を失い、メルトダウンした、東京電力・福島第一原子力発電所。原発の“暴走”を食い止めるには、高い放射線量の中、核燃料を冷やす水を入れる必要があった。命の危険もある、“決死の放水”。その重責を担ったのは、自衛隊だった。あの時、誰もが固唾をのんで見守った、ヘリコプターからの放水。舞台裏で、何が起きていたのか。10年の時を経て、新たに見えてきたものがある。(社会部 西牟田慧・南井遼太郎、おはよう日本 五十嵐哲郎) 3号機爆発 そこに自衛隊がいた あの原発事故で、自衛隊の存在が最初にクローズアップされたのは、3月14日のことだった。 午前11時1分、3号機が水素爆発。近くにいた自衛隊員が巻き込まれ、4人がけがをした。幸い、4人とも、命に別状はなかった。そこにいたのは、陸上自衛隊の「中央特殊武器防護隊」と呼ばれる部隊の隊員たちだった。 隊長の岩熊真司(59)。政府の現地対策本部から要請され、午前11時に3号機への地上からの注水を始めることになっていたという。 […] 緊迫の日米 初めて明かされた記録 「なぜ、彼らは原発の敷地内にいたんだ?」 岩熊たちが水素爆発に巻き込まれたという情報を聞いて、ある自衛隊幹部は、耳を疑った。 […] アメリカ軍の事情に精通し、調整・連絡役だった磯部。両者の発言を、克明に書き記していた。今回の取材で、初めて、その詳細を明かした。<折木統合幕僚長>「今日はトライしたが実行できず。明日再度トライする」 <フィールド司令官>「正確な状況がつかめない。専門家も十分理解できていない状況」「原発がさらに厳しくなると、米国人を退避させることもあり得る。大統領の判断次第」 […] 全文

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Japan Hasn’t Recovered 10 Years After Fukushima Meltdown via Fairewinds (Truthout)

By Arnie Gundersen […] Recently, corresponding author Marco Kaltofen* (Worcester Polytechnic Institute), co-author Maggie Gundersen** (Fairewinds Energy Education) and I published our second peer-reviewed journal article analyzing hundreds of radioactive samples from northern Japan that we collected with assistance from Japanese citizens … Continue reading

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New type of fallout from Fukushima Daiichi found a decade after nuclear disaster via Physics World

[…] Breaching sea defences, the water from the wave shut down emergency generators that were cooling the reactor cores. The result was a series of nuclear meltdowns and hydrogen explosions that released a large amount of radioactive material into the … Continue reading

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Navajo Nation President Nez Testifies On Radiation Exposure Compensation Act via Fronteras

Navajo Nation President Jonathan Nez testified before the House Judiciary Committee during a discussion of Radiation Exposure Compensation Act. About three decades ago, Congress tried to address a growing concern about the health problems caused by uranium exposure during the … Continue reading

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High Renewables in France – it can be done via Renew Extra Weekly

March 27, 2021 At present France gets around 109 TWh of its electrical power from around 53GW of renewables and it is aiming to treble that to 300TWh by 2030, while also reducing the share of nuclear in electricity generation, … Continue reading

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今日ドキッ!報道スペシャル 核と民主主義~マチを分断させたのは誰か~via HBC

2021年3月14日(日)放送 住民の代表であるはずの議会が、住民の声を聞くことを否決した。 北海道・寿都町。日本海の強い風を活かした国内初の町営風力発電所が、まちの大きな財源だ。 しかし、約2900人の人口は、今後も減少が見込まれていて、財政の見通しも厳しい。 去年8月、町長が、「核のごみ」の最終処分場の受け入れ調査への応募を検討していると明らかにした。 突然全国の注目を浴び、混乱した住民は、分断していく。 小さなまちの密接な人間関係の中で、多くの住民は声を潜めた。 その中で、一部の住民が、行政に任せきりだったこれまでを反省し、声を上げ始めた。 「肌感覚では賛成が多い」と突き進む町長に、 反対派の住民たちは、「正確な民意を反映してほしい」と住民投票を求める。 しかし、議会はあっさりと否決した。 住民の不安を置き去りにして、去年11月、文献調査は始まった。 冷たい風に晒される冬。 報道陣もいなくなり、閑散としたまちで、町議会議員の解職請求を求め署名活動をしたり、 話し合いを求め続けたりする住民たちがいた。 10年前に起きた東日本大震災でいったん止まった原子力発電所。 しかし「核のごみ」の最終処分地が決まらないまま、全国で再稼働が進む。 国の原子力政策にとって重要な核のごみの処分が、 国民的議論がまったく進まないまま北海道の過疎のマチの問題として進む。 しかも議会は住民の声を聞こうともせず、住民どうしの分断が深まったまま。 「核のごみ」問題を通して民主主義のありようを問う。

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10 Years Living with Fukushima

Thyroid cancer in Fukushima children increased 20-fold via Alex Rosen, IPPNW Latest results of the Fukushima thyroid screenings confirm worrying trend In 2011, people in Japan were exposed to radioactive fallout. Some still live in contaminated regions where they are … Continue reading

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コロナ禍で聖火リレー福島県から出発〜「復興五輪」どこに via Our Planet-TV

[…] Jヴィレッジの地元住民は聖火を見れず会場の周辺は報道陣が溢れるなか、一般の住民はランナーが走るコースから50メートル以上先に設置されたバリケードに阻まれ、直に聖火を見ることはできなかった。楢葉町に住む87歳の女性は、「聖火リレー、見えなかったなあ。見たいと思って、来たんだけど。」と残念そう。「復興五輪をどう思いますか?」との質問にも「見たいと思って来たんだけど残念。」と悔しさをにじませた。 また毎朝、Jヴィレッジに新聞を配達しているという新聞配達業の脇沢利光さんは、「ちょっと見てみよう」と足を運んでみたものの、やはり聖火は見れず。コロナ禍での五輪について「オリンピック難しいなあ。世界の観客は来ないしよ。盛り上がりに欠けるしな。ほんとにやるの?って感じ。今だって感染が心配。」と懸念する。さらに「復興五輪」について、「難しいなあ。オリンピックはやってもらいたけど。今回だって菅は来てない。 」を政府を批判した。 また、20代の孫と聖火リレーを見に来た楢葉町出身の70代の女性は、「今はいわきに住んでいます。聖火リレーを見にきたけど、全く見えなかった。広告バスだけが見えました。朝8時に車で来ました。復興五輪と言いながら、菅首相があいさつにも来ない。福島は東京から遠くないです。一言でいいから挨拶に来て欲しかった。復興五輪と言いながら、福島ははじかれていると思いました。」と憤る。 双葉町は報道陣ばかりまだ住民の双葉町では、午後3時前にランナー三人が駅前のロータリーを走った。避難先の埼玉から駆けつけた鵜沼久江さんは聖火リレーの印象について「報道陣が多い。双葉の町民とあまり会えなかった。」と知り合いには数人にしか会えなかったと残念がった。 「復興五輪」については、「どこを見て復興というかですね。双葉町はなおさら。」「五輪を歓迎して、万歳する気分ではない。」とこぼし、「五輪のために、これだけ警備や人が来ても、なんの意味があるのかな。もやもやですね。もっとすっきりしてオリンピックやってほしかった。」と話した。 […] 動画と全文

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