Daily Archives: 2021/03/17

「日本政府の状態はリビアより酷い」10年前…トモダチ作戦の裏で起きていた“熾烈な攻防” via 文春オンライン

麻生 幾 多くの日本人の心には、アメリカ軍が東日本大震災で大規模な支援をしてくれたことが刻まれている。その支援が「トモダチ作戦」の名の下で行われたこともまた広く知られていることだ。  アメリカ軍が必死で日本を支援してくれたこと、離島にも生活物資を運んでくれたことへの感謝の言葉は多い。冠水した仙台空港の早期の復旧には、多くの日本人から敬服する声が送られた。  アメリカ軍によるピーク時の支援は人員16,000名、艦艇15隻、航空機(固定翼、回転翼)は140機にものぼった――。 トモダチ作戦の裏での“攻防”  昨年12月。間もなく震災から10年を迎えようとしていた頃、日米の関係者たちが重い口を開き始めた。彼らが一様に口にしたのは、そのトモダチ作戦の裏で、原発対処を巡る“日米の激しい攻防”が繰り広げられていたという新事実だった。  これまでこのことは明らかにされることはなかった。しかし、10年目という大きな節目だからこそ、その時の教訓が引き継がれることを願う想いが、関係者たちの証言となった。  それら関係者からの聞き取りを重ねてゆく中で、10年前に書かれた1枚の文書と出合うこととなった。  題名は〈統幕BCAT(ビ─キャット)横田調整所の役割分担〉。  自衛隊とアメリカ軍とが連携して行う震災対処を調整するための、自衛隊側の対応チームの編成表だ(※統幕とは陸海空自衛隊を運用する東京・市ヶ谷の統合幕僚監部を指す)。 (略) しかしこの「BCAT横田調整所」が、原発対処を巡り、日米の軍事関係者が密かに激論を交わし、“熾烈な攻防”が繰り広げられた“最前線”であったことは、ほとんど知られていない。 「日本政府は情報を隠している」 (略) そこには政府の公文書にも関わらず感情的な言葉が並べられ、最後をこう結んでいた。 〈日本政府は、原発事故に関する情報を隠している。この状態は現在のリビアより酷い〉  当時、北アフリカのリビアは40年間にわたって独裁政治を続けていたカダフィ政権と反政府組織との間で激しい内戦が続き、政府機関は機能せず、全土が混乱していた。駐在武官は、それよりも日本政府の状況が“酷い”と怒りを込めた公電で言い切ったのである。  そしてその日を境にアメリカ軍は「BCAT横田調整所」を舞台にして、驚くべき要求を日本側に突き付け始めたのだった。  米軍が日本に突き付けた要求の中身は、「文藝春秋」4月号および「文藝春秋digital」掲載の麻生幾氏のレポート『その時米軍は「日本再占領」に動いた』をお読み下さい。 全文は「日本政府の状態はリビアより酷い」10年前…トモダチ作戦の裏で起きていた“熾烈な攻防”

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聖火リレー前に五輪反対デモ via NHK News Web

[…] 東京オリンピックの聖火リレーは、今月25日に福島県のJヴィレッジをスタートし、3日間で県内26市町村の265区間を走ったあと、全国を巡ることになっています。これを前に、原発事故の被災者で作る市民グループ「脱原発福島ネットワーク」と「原発事故被害者団体連絡会」が、スタート地点のJヴィレッジ周辺で、オリンピックの開催に反対するデモを行いました。市民グループは、反対の理由として、今も原子力緊急事態宣言が発令中であり、福島第一原発にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分など課題が多く残っていることをあげています。デモの参加者たちは、日本語だけでなく、英語やフランス語など、さまざまな言葉で書かれたプラカードを掲げ、「福島も日本もオリンピックどころではない」などと反対の声を上げながら、Jヴィレッジの周りを行進していました。原発事故後に南相馬市から東京に避難しているという80歳の女性は、「復興五輪と言われていますが、オリンピックどころではないという思いが強いです。オリンピックよりも先に、人が住める環境づくりを行って欲しい」と話していました。 全文と動画

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