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シンポジウム2012

ひらがなをつける | ひらがなをはずす


シンポジウム『アトミック・エイジII:福島』は、
2012年5月5日(土)に開催されました。
更に前年度(2011)のシンポジウムの情報はここをクリック

シンポジウムの動画
動画はそれぞれ4つのパートにわかれていますが、
1つが終了すると自動的に次のパートが再生されます。

小出裕章さんと武藤類子さん箇所が日本語オリジナルの動画です。

英語吹き替え版の動画です。

動画のダウンロードはシカゴ大学のマルチメディア・ウェブサイトからどうぞ。

発表資料
SlideRocketでは、
アニメーションが再現されています。
(矢印ではなく、スライド自体を
クリックして進んでください)

小出裕章氏: SlideRocket / PDF
ジェフ・パターソン氏: SlideRocket / PDF
ディーン・ウィルキー氏: SlideRocket / PDF
ナンシー・フォースト氏: PDF
武藤類子氏(日本語版): SlideRocket / PDF
武藤類子氏(英語版): SlideRocket / PDF

シンポジウムの写真
シンポジウムの報告

武藤類子さん講演書き起こし(日本語)

山口智美&武藤類子: “Muto Ruiko and the Movement of Fukushima Residents to Pursue Criminal Charges against Tepco Executives and Government Officials”
(アトミックエイジシンポジウムでの
 武藤氏のスピーチの全文英訳含む)

ツイッター上の反応

小出裕章さん参加のシンポジウム
INシカゴ
(リタ@シカゴさん)

アトミック・エイジ奨学金受給者による
レポート(英語)

Colby
Yujia
Vivian
Tomoi
Sachiyo
Ryo
Rika
Marissa
Takehito


このシンポジウムの目的

私たちの核兵器と原子力の問題への関心は去年起きた3月11日の福島事故以前に遡ります。実際、同年5月21日に開催した最初のシンポジウム、「アトミックエイジ: 広島から現在まで」 を準備している時にはまだ、福島の事故は起きていませんでした。企画の始まりの段階から、私たちは核・原子力をめぐる世界を二分している考え方、つまり一方では 問題視されるようになってきた核兵器、他方では、繁栄と快適な暮らしをもたらすという「平和の為の原子力」、すなわち原子力発電について考察することを予定していました。何故こうした二項対立的な構図が発生し、現在も有効であるかについての検証は今年のシンポジウムにも関連しています。第二回となる今回は、 福島第一原子力発電所で発生した事故について検証し、福島はもとより、福島以外にも広がっている原発事故がもたらす暮らしへの影響について考察します。

一年以上経った現在でも、日本政府と東電は放射能漏れに関する重大な情報を隠蔽しており、放射能の影響については疫学的な調査が十分にあるとは言えない状態です。また学者や専門家が放射能の人体への影響について異なる見解を出していることも、混乱に一層の拍車をかけています。そのため、福島はもちろんのこと、他の地域で暮らす人々にとっても、混乱し、さらに悲嘆にくれる事態となっています。核、原子力の問題が「高度な科学技術」として考えられているため、 事故により日々の生活に影響が生じている人々にとって、専門家の言説は現実からの乖離した官僚的なものにすぎない状況になっており、実際には社会全体の問題であるのに市民が政策決定のプロセスから阻害され、参加できないような雰囲気を作り出してしまっています。さらにこうした分断は、専門家と市井の人々の間だけでなく、被災した人たちの間にも生じてきました。被災の状況や援助等の違いに加え、人々の間にもとから存在した経済的その他の格差が生じており、避難できる人たちとできない人たち、安全な食料が買える人たちと買えない人たち、というような分断を生み出しています。既に日本において深刻であった格差の問題は、このような分断により、より深くなり、拡大している状況にあります。しかしながら、同時に市民による抗議運動の文化が再燃していることも 見逃すことはできません。

こうした背景を鑑みて、私たちは今回のシンポジウムが、活動家を含む専門家がそれぞれの専門分野の垣根を越えて、互いの知識を共有し、関心を話し合う、開かれた討論の場になることを目指しています。更に、私たちは分野の境だけでなく、国境も越える必要があると考えています。「国境」というものの存在がまるで 放射能の浸透を食い止めているかのような間違った印象を与えており、さらに福島で起きている問題が日本に特殊な問題だと考えられがちだからです。そうした見解を打破する為にも、私たちは日本のみならず、アメリカの専門家にもご参加をお願いしました。

ここをクリックすると今年度のシンポジウムのプレスリリースがご覧いただけます。

スケジュール

  • 8:00 – 朝食
  • 8:15 – 受付開始
  • 8:45 – Norma Field (シカゴ大学東アジア言語文明学部) による開会の辞

第一セッション
司会: Michael Fisch (シカゴ大学人類学部)

  • 9:00-10:50 – 小出裕章氏による基調講演 (Norma Field・浅田健による通訳)
  • 10:50-11:00 – 休憩
  • 11:00-11:30 – Robert Rosner氏
  • 11:30-12:00 – Q&A

(吉松俊郎、宮本ゆき、山口智美による言語的サポート)

12:00-1:00 昼食 (無料)

第二セッション
司会: Hoyt Long (シカゴ大学東アジア言語文明学部)

  • 1:00-2:50 – 武藤類子氏による基調講演 (Norma Field による通訳)
  • 2:50-3:00 – 休憩
  • 3:00-3:30 – Bobbie Paul氏
  • 3:30-4:00 – Jeffrey Patterson氏
  • 4:00-4:30 – Dean Wilkie 氏及び Nancy Foust氏
  • 4:30-5:00 – Q&A
  • 5:00-5:10 – 休憩

(吉松俊郎、宮本ゆき、山口智美による言語的サポート)

第三セッション:座談会
司会:宮本ゆき (ドゥ・ポール大学宗教学部)

  • 5:10-6:00 – 座談会 (参加者:小出裕章氏、 Robert Rosner 氏、武藤類子氏、 Bobbie Paul 氏、 Jeffery Patterson 氏、 Dean Wilkie 氏、 Nancy Foust 氏、 Norma Field)

(John Person 、浅田健による通訳。吉松俊郎、山口智美による言語的サポート)

通訳担当者

  • 浅田健 – イリノイ大学シカゴ校 薬学・生物工学センター
  • John Person – シカゴ大学 東アジア言語文明学部
  • 吉松俊郎 – シカゴ大学医学部血液/腫瘍学科
  • Norma Field – シカゴ大学 東アジア言語文明学部
  • 宮本ゆき – ドゥ・ポール大学 宗教学部
  • 山口智美 – モンタナ州立大学 社会学・人類学部

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登壇者について (50音順)

Dean Wilkie (ディーン・ウィルキー)
ウィルキー氏はアイダホ州にあるエネルギー省管轄試験炉で、試験炉制御からマネジメント、建設からエンジニアリング、更に試験炉に関わるあらゆる業務の統率まで、様々な職務に就き、原子力の分野で30年にわたる経験を積んできた。氏は3月11日に、ロイターが管理する東日本大震災および福島第一原発事故に関してのブログ・プロジェクトに参加した。このプロジェクトからロイターが手を引くと、氏は他のリーダーたちとともに SimplyInfo というウェブページを開設し、国際的なクラウド・ソースを用いる独特のアプローチでニュース拡散と詳細な調査を実現した。このグループでは3.11の惨事について、特に原子力事故に注目して追ってきた。特筆すべきは、グループ自体がもつ多様性である。今まさに起きている事故について調査、分析、周知するために、世界中から様々な業界の様々な職に就く人々が集まっているのだ。そうしてメンバーの知識を集結することで、今回の事故の複雑な問題と懸念について技術的かつ人道的な側面に目を向けた調査および分析を、利益を追求することなく、実現している。
小出裕章
1949年、東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。
1968年、原子力の平和利用に夢を抱いて東北大学工学部原子核工学科に入学。
1970年、女川での反原発集会への参加を機に、原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。
1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)、専門は放射線計測、原子力安全。
著書に『隠される原子力・核の真実——原子力の専門家が原発に反対するわけ』(創史社)、『放射線汚染の現実を超えて』(河出書房新社)、『原発のウソ』(扶桑社)などがある。
Jeff Patterson (ジェフ・パターソン)
パターソン氏はウィスコンシン州マディソンでウィスコンシン大学医学・公衆衛生学部家庭医療学科教授として家庭医療に携わりながら市民に家庭医療学を教えており、これは1975年から現在に至るまでのパターソン氏の学術的・医療的な基盤となっている。「社会的責任を果たすための医師団」理事。http://www.psr.org/
Nancy Foust (ナンシー・フォースト)
フォースト氏は広告業界で15年以上にわたりオンライン・メディアのデザインと製作に携わってきた。通信、演劇、農業、機械設計、動物衛生・健康の分野等の幅広い経験をいかし、 SimplyInfo の研究チームの多様な成果をまとめ、同ウェブサイトのコンテンツとして提供している。3月11日の東日本大震災および福島第一原発事故に関してのブログ・プロジェクトからロイターが手を引いたあと、氏は他のリーダーと共に今日まで同ブログを継続して運営し、企画・製作・情報システム管理において技術チームを率いてきた。また氏は、早い段階で始まった福島第一原発の画像から法的に意味のある情報を取り出すとりくみをまとめた画像サイトも運営している。
Bobbie Paul (ボビー・ポール)
ポール氏は「ジョージア・WAND (Women’s Action for New Directions 新しい道を求める女性運動)」の事務局長であり、「世界から核兵器をなくす」というWAND創始者ヘレン・カーディコット氏のヴィジョンを25年にわたって支持し続けてきた。ジョージア部局がジョージア州と東南地方での活動において中心に置く「平和推進活動」「環境正義」「政治的な行動の促進」というテーマも、ポール氏らによってつくられたものである。氏はまた、15年以上にわたってサバンナ・リバー・サイト(サウス・カロライナ州にある、トリチウムの加工製造工場)を注意深く観察し、エネルギー省による環境監視を再開させるための運動を率いてきた。氏は演劇の分野でもプロとして活躍し、フロリダ州セントピーターズバーグで劇団(現アメリカン・ステージ・カンパニー)の立ち上げにも携わった。また、エジプトとヨルダンにおける演劇のスペシャリストとして米国国務省に勤めてきた。 http://gawand.org/
武藤類子
1953年生まれ。福島県三春町在住。
版下職人、養護学校教員を経て2003年里山喫茶「燦(きらら)」を開く。
チェルノブイリ事故以来原発反対運動に携わり、2011年は「ハイロアクション福島原発40年」として活動を予定していた。
福島第一原発事故発生以来、住民や避難者の人権と健康を守るための活動に奔走している。『福島からあなたへ』の著者
Robert Rosner (ロバート・ロズナー)
シカゴ大学天文学・天体物理学部、物理学部教授。ロズナー氏はアルゴンヌ国立研究所の自然科学・生物科学・コンピューターサイエンス部門の副所長兼主任研究員を2002まで務め、その後2005年に研究所長に就任した。米国芸術科学アカデミー会員でもある。科学者としての専門は、天体プラズマ物理学−すなわち太陽や天体についての物理学である。氏のリーダーシップのもとに、アルゴンヌ国立研究所とシカゴ大学の科学者が協力し、Center for Astrophysical Thermonuclear Flashes(天体物理・熱核融合発光センター)を1997年に設立し、2002年まで所長をつとめた。センターは他分野で応用が可能な、コンピューターのコードを使った天体爆発のシミュレーションを開発している。