原発「津波にびくともしない」 福島事故後も伊方でPR via 朝日新聞

四国電力伊方原発愛媛県伊方町)の安全性をPRする県の施設が、東京電力福島第一原発の事故後も6年半にわたり、原発全般について「津波などにもびくともしない」「爆発する事はない」などと解説する展示を続けている。県は「一部が現状にそぐわない」として今年度中に展示内容を改善するという。

施設は、伊方原発から約4キロ東の伊方町湊浦にある「県伊方原子力広報センター」。県が「原子力発電の正しい理解を深めるためのふれあい広場」として1982年に設置した。四電、県、町が共同出資した公益財団法人が運営し、昨年度は近くの小学校の児童ら1761人が訪れた。

入り口近くの「情報サロン」には、原発についてクイズなどで学べるタッチパネル式モニターが2台ある。「もし大地震などがおきたら、原子力発電所はどうなるでしょう」という設問は、「1・そのまま発電する」「2・万一の事故が発生しないよう、原子炉は自動的にとまる」「3・大地震であればこわれてしまう」の選択肢から、2を選べば「正解」。「地震・台風・津波などにもびくともしないがんじょうな建物」「最大の地震を考えた設計」などと解説が付く。

ログイン前の続き「原子力発電所は、原子爆弾のように爆発するでしょうか」の設問は、「1・使いかたを間違えると爆発する」「2・決して爆発する事はない」「3・原子炉が古くなると爆発する事がある」の2が「正解」だ。

(略)

センターでは福島の事故後、伊方原発の安全対策を紹介する展示パネルを追加。「100ミリシーベルト以下で実際にがんや遺伝性の障害が起こった、ということは、これまで確認されていない」などと説明する映像プログラム「いま知りたい からだと放射線」(日本原子力文化財団制作)も上映している。

商用原発13基(3基は廃炉決定)がある福井県にも「原子力の科学館あっとほうむ」(敦賀市)がある。来館者が中性子になりきり、「ウラン235」に見立てたランプを踏んで核分裂反応の原理を学べるゲームなどがあり、年間約17万人が来館。福井県によると、撤去や見直しが必要な展示物はないという。(荻原千明)

愛媛県伊方原子力広報センターのクイズ例

(略)

Q.伊方町発電所ができて交付されたお金で、どんなものができたでしょう。

1・デパート

2・公民館や道路・運動場など

3・お地蔵さん            (正解は2)

Q.なぜ伊方町に原子力発電所が建設されたのでしょう。

1・原子力発電所で使うウランがとれるから

2・原子力発電所を作る環境がととのっていたから

3・自然が美しく、食べ物もおいしいから(正解は2)

説明:原子力発電所を作るのに適した場所

原子力発電所の建設用地として必要な3つの条件

1・地盤がしっかりしていること

2・冷却水が十分に確保できること

3・十分な広さの土地があること

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