核兵器廃絶を求める国際署名への取り組みを強化しようと、道被爆者協会などは26日、「ヒバクシャ国際署名を進める北海道民の会」を設立した。2020年までに道民の過半数の署名を集めることを目標に活動する。
ヒバクシャ国際署名は昨年4月、広島と長崎の被爆者9人が呼びかけ人となって始まった。活動は国内外に広がり、6月には国連に約296万筆の署名が届けられた。20年までに世界で数億筆を集めることを目標としている。
都道府県単位の活動組織は全国22番目。道内在住の被爆者ら12人が呼びかけ、北海道被爆者協会、道生活協同組合連合会などが事務局を組織。これまでに100を超える団体が加盟している。
札幌市で開かれた結成総会で、道被爆者協会の真田保会長は「核の禁止から廃絶の流れをつくっていきたい。道内の被爆者の平均年齢は82・6歳になった。これが最後の大きな運動になるという思いで活動する」と話した。問い合わせは事務局(011・866・9545)へ。【日下部元美】