虚偽記載に社員が関与している可能性があり、清水建設は内部調査を開始。
3 Lines Summary
- ・2014年1月から3年間にわたり、7人の名前を使って作業員代およそ4,000万円を架空請求
- ・清水建設JV作業員「見たこともない人間の名前が書面上に書いてあった」
- ・清水建設「事実であれば大変遺憾。外部の専門家を交えて調査中」
福島第1原発で、原発事故後の工事を行っている清水建設の共同企業体、JVの作業報告書に、
実際にはいない作業員が記載され、およそ4,000万円が架空請求された疑いがあることがFNNの取材でわかった。清水建設JVは、福島第1原発事故の水素爆発で壊れた、1号機を覆う建屋カバーの取り外し工事を東京電力から請け負っている。
FNNが入手した、2016年10月の作業報告書と、健康管理表に記載されている作業員22人のうち、下の部分に記載された2人は実際にはいなかったと、複数の作業員が証言している。(略)
7人の名前を使って作業員代およそ4,000万円を架空請求
架空の作業員は、原発からおよそ25km離れた広野町などで働いていたことになっていた。
別の清水建設JVの関係者によると、作業報告書への架空の記載は、この責任者の指示で行われていて、2014年1月から2016年11月までのおよそ3年間にわたり、7人の名前を使って、延べおよそ1,500人分にのぼり、作業員代およそ4,000万円が架空請求された疑いがあるという。