満田:
おそらく皆さん、「これは大変なことになる」と危機感を持ってらっしゃったと思います。
環境省が進めていたようなんですが、この度ナント、福島原発事故での除染で出た汚染土をいろいろ処理をした挙句、そのうち「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」という方針を出しました。この問題は、皆さん直感的に「これは何??」と思われると思います。
ただ、2011年当時から全国で瓦礫問題なんかなさっていた方々はよくお記憶だと思いますが、この根っこは本当に深いんですね。
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1.環境省「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」について(文字起こし)満田さん〜おしどりマコケン201605021
満田:
おそらく皆さん、「これは大変なことになる」と危機感を持ってらっしゃったと思います。
環境省が進めていたようなんですが、この度ナント、福島原発事故での除染で出た汚染土をいろいろ処理をした挙句、そのうち「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」という方針を出しました。この問題は、皆さん直感的に「これは何??」と思われると思います。
ただ、2011年当時から全国で瓦礫問題なんかなさっていた方々はよくお記憶だと思いますが、この根っこは本当に深いんですね。大量に発生してしまった放射性物質のついた廃棄物をとにかく減らしてとにかく片付けちゃえという発想で、
今まで100ベクレル/kg以上のものは放射性廃棄物として厳重に管理していた、厳重に処理していたものを、2011年以降どんどんどんどん緩めているということがあります。で、先日この「8000ベクレル以下の廃棄物を通常の廃棄物と同じように処分できます」というような決定もなされました。
これも大問題です。
大大問題です。
今、各地の処分場に選定されそうな地域では、住民の方々が大変な反対運動をしています。この問題も大変根の深い問題なんですが、今回、今日のテーマはひょっとしたらそれ以上の大問題かもしれません。
一般の廃棄物として処分するどころか、公共事業の建材として使ってしまうということなんですね。今環境省が事例として幾つか挙げているんですが、
例えば道路の構造材ですね。
道路の上にかぶせるところではなくて、一番芯のところに使う構造材ですとか、
あるいは海岸の防波堤とか、
そういうところに使っちゃえということを言っているんですね。
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今日はこの問題をずっと当初から警鐘を発していたジャーナリストのおしどりマコさんに来ていただきまして、
この問題の概要についてお話をしていただきたいと思います。
そのあと、高木学校の瀬川さんから「じゃあ従来はどうだったのか?」
これも決して厳しいと言える基準ではないんですが、従来も大きな批判があったんですが、それでもクリアランスレベルという考え方で、100ベクレル/kg以下は今後規制免除したいという批判のある話なんですが、その考え方について解説していただきたいと思います。
そのあとは、今日の交渉のポイントについてみなさんとシェアしたいと思います。[…]
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