福島県と東電がADR初和解へ 人件費など7億円超 via 河北新報

福島県は22日、東京電力福島第1原発事故に伴う損害賠償請求の和解仲介手続き(ADR)で、2011年度分の人件費など7億2783万円を東電が県に支払う和解案を受け入れる方針を示した。同日の県議会9月定例会に関連議案を提出した。県が東電とのADRで和解するのは初めて。

県は今年5月までに、原発事故対応のため新設した部署の人件費や風評被害対策の一環として実施した有料道路無料化に伴う11年度分の損害額約11億円の支払いを求め、原子力損害賠償紛争解決センターにADRを申し立てていた。

センターは8月、請求分のうち人件費5億6000万円、道路無料化の経費1億4000万円などを東電が支払う和解案を提示した。

(略)

県はこれまで、原発事故に伴う損害額として東電に計約144億円を請求。8月末時点での受取額は約76億円で、人件費などの支払いを求め協議を続けている。

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