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国民の税金による「原発輸出リスク」の丸抱えは許されない via Yahoo! Japan ニュース

9月2日、日経新聞は、日立製作所が英国で建設する原発の建設資金(銀行融資)を、日本貿易保険が全額補償する旨を報道した(「政府、原発融資を全額補償 まず英の2基 貿易保険で邦銀に」)。そんなことがあり得るのか。事実関係を追った。

原発輸出リスクを政府が丸抱えか?

(略)

もし、今回の報道が本当なら、日立が東芝の二の舞となりえるリスクを国民が丸抱えして、原発輸出を促進するという話である。日本貿易保険は政府が全額を出資(約1694億円)、つまり、国民の税金で成り立っている会社である。

 にもかかわらず、誰が日本貿易保険による全額補償を判断しえるというのか。

 貿易保険法を見ると第23条に、日本貿易保険は、保険の「引受条件」を経産大臣に届け出なければならず、大臣は「引受条件」の変更を命ずる権限を持つことが書かれている。今回の報道が本当なら、世耕大臣がこんな条件を認めたことになる。

日英覚書は日立と東芝の原発事業に言及

 調べ始めると、この話には、その前段となる動きがあった。

 2016年11月に、日本の外務省(川崎方啓・軍縮不拡散・科学部審議官)と英国外務省のロビン・グライムス首席科学顧問の間で、日英原子力年次対話が行われた。

 12月22日の覚書は、その内容をさらに進め、世耕経産大臣と英国のグレッグ・クラーク・ビジネス・エネルギー・産業戦略担当国務大臣との間で結ばれていた。安倍内閣全体で推し進めているのだ。

 覚書が結ばれた12月22日当日にも、日経は「日英、原発建設協力で覚書 日立・東芝の案件対象」と報道。そこには「覚書では、日立傘下のホライズン・ニュークリア・パワーが英中部ウィルファで、東芝傘下のニュージェネレーション(ニュージェン)が英中部ムーアサイドでそれぞれ計画する原発について言及」と具体的だった。

 覚書を探すと、英語版しか見当たらないが、確かに事業名が2つ並んでいた。

「the Horizon project at Wylfa in Angelesey」とは、日立製作所の子会社ホライズン・ニュークリア・パワーが今年4月にアングルシー島のウィルファでの新規原発の設置許可を申請した事業だ。また、「the Nugen project at Moorside in Cumbria」とは、東芝が子会社化した(The Guardian)ニュージェンが進めようとしていたカンブリアでのムーアサイド原発のことのようだ。

しかし、覚書のどこにも12月の記事にあるような「日本政府はまず、国際協力銀行(JBIC)や日本政策投資銀行を活用したホライズンへの投融資の検討作業を英国側と進める」ことは書かれていなかった。

(略)

しかし、実は、昨年12月段階で記事にしていたのは、日経だけではなかった。J-CASTニュースも、「経産省がのめり込む 英国への「お土産付」原発輸出」と記事化していた。その背景もより詳しく報じていた。「火のない所に煙は立たぬ」レベルの話ではないか。

情報公開や参加なく、リスクだけ国民の税金で丸抱えか?

 安倍首相は7月には日印原子力協定を結び、9月13~15日のインド訪問でも、原子力分野での「二国間協力を強化する」との文言を共同声明に盛り込んだ。

原発輸出を巡って、他国との「共同声明」や「覚書」が取り交わされ、水面下でなんらかの「検討」が行われている気配だけが報道でリークされることになるのか。そんな状態で、原発輸出リスクだけを国民の税金で丸抱えすることが許されると思っているなら、あまりにも国民をバカにした話である。

全文は国民の税金による「原発輸出リスク」の丸抱えは許されない

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