EU欧州議会 福島産輸入緩和、見直しを via 毎日新聞

欧州連合(EU)欧州議会(定数751)は13日の本会議で、東京電力福島第1原発事故後に福島県などの農水産品に課している輸入規制をEUが緩和しようとしていることを巡り、再検討を求める決議を採択した。法的拘束力はないが、EU欧州委員会が近く始める最終調整で、決議内容の検討などのために時間をかければ、規制緩和の実施決定が遅れる可能性がある。

 採決結果は賛成543、反対100、棄権43など。決議は「放射性物質に汚染された食品が出回らない保証がない」と強調。欧州委に対し、当初案をひとまず撤回し、EU側で安全検査を適切に行うことなどを盛り込んだ新たな案を年内に策定することを求めた。

 ユンケル欧州委員長は7月、安倍晋三首相との共同記者会見で、今秋以降の輸入規制緩和の方針を表明。欧州委は福島県産米など10県の食品の一部または全部を規制対象から除外する方向で作業を始めた。今月下旬の専門部局での協議と、その後の加盟国による承認などを経て決定される。議会の承認は不要。

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