二〇一一年の東京電力福島第一原発の事故後、福島県の人たちが何を考え、どのように生活しているのかを伝えるドキュメンタリー映画「1/10Fukushimaをきいてみる2016」の上映会(北陸中日新聞後援)が八日、白山市福祉ふれあいセンターであった。(冨田章午)
映画は一三年から製作を始め、今回で四作目。福島県出身の女優佐藤みゆきさんが故郷で働く漁師や医者、避難生活を送る女性などさまざまな人たちの話に耳を傾ける。上映会には五十五人が参加した。
上映後には、古波津(こはつ)陽監督(44)と、福島県出身で金沢市在住のフォトジャーナリスト高橋智裕さん(44)のトークショーもあった。古波津監督は「取材の中で人々が少しずつ前に進もうとしていると感じた。これからも福島について考えるきっかけを提供していきたい」と話した。
上映会は、東日本大震災をテーマとした講演や研修を企画する金沢市の団体「リール」が主催した。