富岡町は25日、目標としている避難指示解除の後も町外で生活する町民の生活サポートやふるさととの「つながり」を推進する「『人と町とのつながり』アクションプラン」(行動計画)の骨子をまとめた。
町は「早ければ来年4月の帰還開始」を目指しているが、さまざまな状況下で帰還開始(避難指示解除)後も町外生活を選ばざるを得ない町民もいる。このため、町は第2次町災害復興計画で帰る、帰らないの二者択一ではなく「今は判断できない」とする「第3の道」を提示。計画は、この「第3の道」の実現に向け策定する。骨子では、基本方針に「避難指示解除後の町外生活サポート」「富岡とつながる”ふるさと”づくり」を設定。町外生活のサポートでは、仕事、住宅などさまざまな悩みの総合的な支援体制、放射線への不安を解消し安心して暮らすための体制を構築するほか、町内に残した不動産の維持管理を支援する。具体的には、町外での事業再開、仮設住宅などの入居者の住宅再建の支援、放射線管理の徹底、町内の住宅、敷地の見守りや草刈りなどの維持管理、空き家、空き地バンクによる有効活用などの取り組みを想定する。
一方、「ふるさとづくり」に関しては「関心」「参画」「交流」の3段階を設定。具体的取り組み事例として、町内での事業再開支援やまちづくりを考える場の創出、個人宅のリフォームやハウスクリーニングの支援、一時帰宅者の宿泊施設と移動手段確保などを想定する。
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