Monthly Archives: September 2020

安倍政権が残したもの

原発から「逃げ回り、先延ばし」した安倍政権 戦略、司令塔なきエネ政策とは via 毎日新聞 2011年の東京電力福島第1原発事故により、日本の原子力・エネルギー事情は一変した。翌12年末に発足した第2次安倍晋三政権は、原発再稼働や老朽化した原発の運転延長について容認姿勢を示したため、原発推進派とみるむきも多い。しかし、国際大の橘川武郎教授(エネルギー産業論)は「安倍政権は決して推進派ではない。むしろ、原発に向き合うことを逃げ続けていました」と批判する。一体どういうことか。政権はなぜエネルギー政策から目をそらしたのか。【岡大介/統合デジタル取材センター】 (略) ――それでは、安倍政権の原子力へのスタンスはどういうものだったのでしょうか。  ◆原発に向き合うことから逃げ回り、先延ばしした、に尽きます。具体的にいうと、老朽化した原発の建て替えについてです。「安倍1強」と呼ばれるほどの強固な政治基盤を持ちながら、具体的に手を付けなかった。経済産業省内では建て替えを望む意見が多かったはずです。  特に、国のエネルギー政策の大方針を示す「第5次エネルギー基本計画(エネ基)」(18年7月に閣議決定)をまとめる際、官邸には首相最側近の今井尚哉首相補佐官が、経産省には嶋田隆事務次官、担当の資源エネルギー庁に日下部聡長官とエネルギー政策に通じた経産省同期3人(1982年入省)がそれぞれトップに立っていて、タイミングとしては最適のはずでしたが、それでも打ち出さなかった。 憲法改正優先、対立呼ぶ原発政策には及び腰  ――それはなぜでしょうか。  ◆背景には安倍政権の特殊性があったと思います。安倍首相は憲法改正をずっと念頭に置いていたため、改正の発議に必要な3分の2の議席数の獲得や維持を意識していたとされます。一方で原発政策は有権者の間で極端に意見が対立する可能性があるため、首相の関心が高くない中で積極的に何かをしようとする選択肢はなかったと私は見ています。  ――ただ、原発の再稼働や運転40年が過ぎた原発の20年延長については容認する姿勢でした。  ◆そうでしたが、原子力規制委員会に判断を丸投げしていたのが実際のところです。現在、原発は建設中のものを含めて36基ありますが、新規建設や建て替えがなければ、私の試算では50年では18基、60年には5基しか残らなくなります。先述の「第5次エネルギー基本計画」では原子力を「脱炭素の選択肢」として挙げていますが、先ほどの試算の程度では選択肢になりません。原発を使い続けるなら、建て替えの議論は避けられないにもかかわらず、これを先延ばしにして、単に延長・再稼働だけを認めるのは一時的なその場しのぎでしかありません。安倍政権は原発積極派どころか、「政権が続く限り、原発の未来は開けない」といっていい状態でした。 ――ですが安倍政権は、国外に対しては積極的な原発輸出戦略を取りました。  ◆国内の原子力政策に比べれば国民の関心も低く、議席数への影響もそれほど考えずにすんだからではないでしょうか。東芝、日立、三菱重工の3大原子炉メーカーの意向もあったと思います。また、福島原発事故以降、原子力から撤退してしまった欧米のほとんどのメーカーに代わり、旧西側先進国の陣営を代表して日本が踏ん張り、存在を示したいとの思惑も安倍さんの心の中にはあったのかもしれません。しかし、安全対策費が巨額化する中ではどの事業もうまくいかず、結局原発の新設は収益が見込めないということを知らしめる結果に終わりました。 (略)  ――エネルギー問題に関連し、各国から温室効果ガス排出量の削減を求める声が高まっています。  ◆政府は環境省主導で「50年に温室効果ガス80%削減」という長期目標を掲げていますが、経産省が主導して定めたこれまでの電源構成では火力が30年時点で全発電量の56%程度も占める見通しで、これでは「温室効果ガス80%削減」との両立は到底無理。この矛盾が放置されたままになっています。また環境対策を巡っては、政府は小手先の「トリック」を使いました。15年パリで開かれた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で、政府は温室効果ガスの削減目標の基準を従来の05年比から13年比に改めました。そうすると30年の削減率は25・4%から26・0%となり、微増したように見えます。一方で欧州は削減を既に前倒しして進めていたため、05年比で30年の削減率は35%でしたが、13年比だと24%削減になり、数字上は日本が逆転したことになるのです。基準となる年を変えることで政府は「世界でも高い削減だ」と胸を張ったけれども、海外からは失笑されていました。どんな政権もこうした手を大なり小なり使うものなのかもしれませんが、この政権は長かっただけに影響が大きいです。 (略)  ――新政権には、どのようなエネルギー政策を望みますか。  ◆遅まきながら、原発の建て替えの議論に進む可能性はありますね。また、使用済み核燃料を再処理して再び使う核燃料サイクルも実現にめどが立たず、その結果使われずにたまっているプルトニウムの保有量は2019年末時点で45・5トンもあります。プルトニウムは核兵器への転用ができるとされることから、11月の米大統領選で民主党のバイデン氏が勝てば日本側に非核保有国でありながら再処理を認めた日米原子力協定の見直しを求めるなどの厳しい態度に出てくる可能性もあります。米トランプ大統領はプルトニウムの大量保有問題に関心を示さなかったので切迫感はありませんでしたが、核燃料サイクルもやはり根本的な議論が必要です。 全文は原発から「逃げ回り、先延ばし」した安倍政権 戦略、司令塔なきエネ政策とは

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Wylfa: Hitachi ‘withdraws’ from nuclear project via BBC

Work on the Wylfa Newydd project on Anglesey was suspended in January last year because of rising costs after Hitachi failed to reach a funding agreement with the UK government. Isle of Anglesey council said the company had now confirmed in writing … Continue reading

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Fallout over Fukushima fallout papers continues as two are retracted via Retraction Watch

20200804 A radiology journal has retracted two papers about the fallout from the 2011 Fukushima nuclear disaster in Japan over concerns that the researchers used “ethically inappropriate data” from the people they studied.  The articles, which appeared in the Journal of Radiological Protection in … Continue reading

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女川町議会 女川原発2号機の早期再稼働求める意見書提出 避難計画の実効性高める国道398号バイパスの整備要求も via KHB東日本放送

[…] 議会最終日の14日町議会は、再稼働が町の発展と地域経済の活性化につながることから多くの町民が望んでいるとし、再稼働の速やかな実現を求める意見書をとりまとめました。 これに加え、再稼働をめぐる議論で問題となった避難計画の実行性を上げるため、国道398号石巻バイパスの整備を求めた意見書についても審議し、全会一致で可決しました。 この道路は女川町内と三陸自動車道の石巻女川インターを結ぶもので、全長10・8キロのうち女川町側の4・7キロは未着工のままです。 この意見書は道路を管理する県と国に対して提出されます。 再稼働をめぐっては今後、石巻市議会や県議会の判断に加え、女川町長や石巻市長、村井知事の判断が焦点になります。 全文と動画

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オンラインセミナー:10年目の福島 ― 原発事故を見つめ直す・Sep 12th Webinar : 10 years after the Fukushima Nuclear Disaster – Listening to the Unheard via FoE Japan

FoE Japan September 12 at 5:43 AM ·  オンラインセミナー:10年目の福島 ― 原発事故を見つめ直す 2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに続く東電福島第一原発事故から9年半。事故は、自然のめぐみとともにあった人々の暮らし、生きがいやコミュニティ、家族との大切な時間を人々から奪いました。事故は今も多くの人に影響をあたえており、収束は見通せません。 一方で、「復興」のかけ声のもとに、今も続く事故の現状や原発の問題点が「見えない化」され、健康被害や不安を口にできない空気が醸成されています。 今回の国際セミナーでは、三春町在住の武藤類子さんや福島市在住のお母さんにご登壇いただき、原発事故被害の現状についてお話を伺います。https://www.foejapan.org/energy/fukushima/200912.html Next year marks 10 years since the Great East Japan Earthquake on March 11, 2011 and the subsequent nuclear accident at TEPCO’s Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant. The accident … Continue reading

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追悼 松井英介先生 via 雁屋哲 今日もまた

2020-09-13 松井英介先生が骨髄異形成症候群の為に8月19日逝去された。82歳だった。 心からお悔やみ申しあげます。 私が初めて松井先生とお会いしたのは2013年の4月。 私は、埼玉県に避難していた福島県双葉町長の井戸川克隆さんを訪問した。 「美味しんぼ」で私は福島第一原発事故の問題を取り組んでいた。 その中で、事故当時福島第一原発が存在する双葉町町長の井戸川さんのお話を聞くことは大事だった。 井戸川克隆さんのとなりに松井先生がおられた。 それまで私は松井先生とは一面識もなく、また、失礼ながら先生がどんな方であるかも存じ上げなかった。 (「美味しんぼ」111刊「福島の真実」篇、242ページにその時のことが記録されています) 私は井戸川町長に色々とお話しを伺ったのだが、その話しの流れの中で、松井先生が私に 「福島には何度かいらしているそうですが、体調に変わりはありませんか」 とお尋ねになった。 私は福島をあちこち歩いてまわった。当然放射能の危険性については頭の中にあり、取材中は防護服を着たし、マスクも装着していた。 それなのに、今とはなってはどうしてそんなにいい加減だったのかと自問するのだが、そんな格好をしていたのに、福島を覆っている放射能の影響が自分の体に何か不都合なことを与えているとは全く考えていなかったのだ。 ところが、福島取材を終えてすぐの夕食時に、突然鼻血が流れ始めたのだ。 これは、不思議な感覚で、鼻血が流れるようなこと、例えば鼻を何かにぶつけるとか、そんなことは何も無いのに突然鼻血が流れ出すのだ。痛くもなんともない、何の前触れ的な感覚もなしに突然流れ始める。これは、本当に気持ちの悪い体験だった。 不思議というか不覚というか、私はこの鼻血を放射能に結びつけることを考えつかなかったのだ。 この鼻血と同時に、私は得体の知れない疲労感を覚えるようになっていた。この疲労感は今までに感じたことが無いもので、背骨を誰かにつかまれて地面の底に引きずり込まれるように感じる。 普通の肉体的疲労感とも精神的疲労とも違う。 経験したことのない疲労感に私は苦しんでいたのだ。 だから、松井先生にそう尋ねられて、私は鼻血と疲労感のことを申しあげた。 すると先生は、「やはり」と仰言って、福島では福島第一原発事故の後鼻血を出す人が多い、その疲労感も多くの人を苦しめている、と言われた。 その時私と同行していた福島取材班のカメラマン安井敏雄さんがそれを聞いて驚いて、「僕も鼻血が出るようになりました」と言った。 すると、先達役の斎藤博之さんも「私もそうです、私の場合歯茎からも出血するようになって」と言うではないか。 これには私も驚いた。「ええっ、我々みんな鼻血が出るようになったのか」 それどころか、安井敏雄さんも斎藤博之さんも「ものすごい疲労感で苦しんでいる」と言うではないか。 私たちは福島取材後その日まで会っていなかったので、お互いの体調を知らなかったのだ。 しかし、取材班全員が鼻血と疲労感で苦しんでいたとは驚いたが、その驚きは深刻な物だった。 松井先生は鼻血と疲労感について、他の人の例も上げて医学的に説明して下さった。 私は何事も論理的に考えなければ気が済まない性質なので、松井先生のご説明に完全に納得出来た。 これ以後私が福島の放射能問題を考えるときに、この松井先生に教えて頂いたことが「最初の一歩」となった。 《この鼻血の件を「美味しんぼ」に書いたら、私が「鼻血問題という風評を流して被害を起こした、と批判する人が大勢出て来て、しまいに安倍晋三首相が私を名指しして『風評被害を起こした』と非難した。知性・品性・下劣で、民主主義を破壊し続けて来た上に、2013年のICOで「福島第一原発事故による放射能問題は完全に抑えられている・日本は安全である」と大嘘をつくような、人間としての一切の誠実さを欠いた卑劣で汚穢まみれの男であっても、首相は首相だ、その言葉の影響は大きく、以後、私は様々なところで犯罪者のような扱いを受けるようになった。(現在でも)》 私は福島の放射能問題を考えるときに最初に松井先生に目を開かれたことが大変に大きい。松井先生に私は心から感謝している。 松井英介先生は1938年生まれ。 岐阜大学放射線講座所属。呼吸器病学。肺がんの予防・早期発見・集団検診並びに治療に携わる。厚生労働省肺がんの診断および治療法の開発に関する研究分担者を務めた。現岐阜環境医学研究所及び座禅洞診療所所長。 社会的活動も重ねてこられた。 反核・平和・環境問題に取り組み、空爆・細菌戦などの被害調査や核爆弾使用における「内部被曝」問題にも関わった。 細菌戦調査のため1990年以降中国での調査団に参加し、731部隊細菌戦資料センター共同代表でもある。 2003年全国最大の岐阜市椿洞不法投棄問題発覚、全国研究者たちに呼びかけ調査委員会を結成、地域連合会と一緒に不法廃棄物の撤去、調査活動を行った。 … Continue reading

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With climate change, aging nuclear plants need closer scrutiny. Turkey Point shows why via Bulletin of Atomic Scientists

By Caroline Reiser, September 14, 2020 Last December, two nuclear reactors at Florida’s Turkey Point Nuclear Generating Station, located 25 miles south of Miami, became the first reactors in the world to receive regulatory approval to remain operational for up to 80 … Continue reading

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A Karaoke Bar Is Helping A Japanese Town Come Back To Life After Fukushima Disaster via NPR

By Kat Lansdorf MICHEL MARTIN, HOST: And finally today, the town of Namie in Fukushima, Japan, was once home to more than 20,000 people. But in 2011, one of the worst nuclear disasters the world had ever seen happened just … Continue reading

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Nuclear Power As an Environmental Justice Issue via NEIS

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In Rural Fukushima, ‘The Border Between Monkeys And Humans Has Blurred via NPR

Shuichi Kanno rips tape off the top of a large cardboard box at his house in the mountains in Fukushima prefecture in Japan. He opens the box and rustles around to pull out pack after pack of long, thin Roman … Continue reading

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