東京電力福島第一原発事故で、我孫子市は二十一日に二〇一六年度分などの「放射能対策経費」として計約三億八千九百九十五万円を同社に請求する。内訳は一六年度の二億七千三百一万円と、一一~一五年度の未払い分など一億一千六百九十四万円。一五年度までの金額には、事故による損害と認められなかった経費も含むという。
一六年度の経費で、最も金額がかさんだのは「剪定(せんてい)枝木等チップ処分費」の二億二千六百十九万円。
市によると、収集した草木はチップに再生し、本来は処分費ゼロだったが、原発事故以降、草木から放射性物質が検出され、肥料用などに配布できなくなり、廃棄物処分業者に引き取ってもらう必要が生じた。 (堀場達)