八尾・桐谷の施設に招待
東京電力福島第一原発事故を不安に思う福島の親子らの保養を受け入れる「桐谷のおうち」が夏休み期間中、富山市八尾町桐谷で開かれている。15日夜は運営者が夕食をふるまい、交流を深めた。参加者は「外遊びが少なくなった」「ラジオ体操がなくなった」などと福島の現状を話し、「自然でいっぱい遊ばせられる」と受け入れに感謝していた。
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福島市の会社員金田智宏さん(39)、真希さん(38)夫妻は小中高校生の子ども3人と参加。「大自然の中はまだ放射能の影響があり、遊べない」と現状を明かした。「町内の一斉清掃も、除染していない場所はしない」と智宏さん。原発事故以降、町内のラジオ体操は再開していないという。
真希さんは「本当は放射線の濃度が高いところがあるけれど、市民に知らされていない」と不安視し、智宏さんは「事故から年がたち、福島は大丈夫と思われているかもしれないけれど、生活はリセットされていない」と話した。 (木許はるみ)