東京電力は2日、福島第一原発3号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向けて、原子炉建屋の上部を覆う半筒状のカバーの設置作業を報道陣に公開した。カバーは放射性物質が飛散するのを防ぐためのもので、先月末に設置が始まったばかり。損傷した建屋のプールに残る566体の燃料は、再び大きな災害が起きた場合に大きなリスクとなる。東電は2018年度中ごろから取り出しを始める予定だ。
この日早朝、直径17メートル、重さ37トンの半円形のカバーの一部が大型クレーンで原子炉建屋の最上階へつり上げられた。作業員が先月末に最初に設置したカバーとつなぎ合わせて、全体の8分の1ができた。完成すれば約60メートルの長さになる。
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