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大間原発は津軽海峡を挟んで函館市の対岸に建設中で、同市との距離は最短約23キロ。東京電力福島第一原発事故で被害が及んだ30キロ圏にあたる。市は住民の生命や財産を守るためとして2014年4月、事業者のJパワー(電源開発)と国を相手に、建設差し止め訴訟を起こした。
市は提訴の前月から訴訟費用の寄付金を募り、今年3月末までに約1300件、約5600万円が寄せられ、弁護士費用などに2100万円余りを支出してきた。だが、次第に寄付が減り、昨年度は約90万円とペースダウンしていた。
裁判はこれまでに11回の口頭弁論が開かれたが、判決までになお数年かかるとの見通しがあることから、市は今年度から、ふるさと納税の使途として、従来のまちづくりや子育て支援などとともに訴訟費用を加えることにした。市の訴訟担当者は「ふるさと納税をきっかけに、函館市の大間原発訴訟に関心を持ってもらえれば」と話す。
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