国の原発シンポ、不満の声相次ぐ 重要性国民理解へ立地道県初開催 via 福井新聞

 経済産業省資源エネルギー庁は16日、原発の国民理解を進める一環で「資源のない日本、将来のエネ ルギーの姿に関するシンポジウム」を福井市のアオッサ県民ホールで開いた。大津地裁の仮処分決定で関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)が運転差し 止めとなった中、経産省側はあらためて政府の再稼働方針を強調。参加者からは終了後「この内容では理解は深まらない」「立地県の立場を考えた安全優先の説 明がもっとほしかった」などと不満の声が相次いだ。

シンポは、昨年12月に林幹雄経産相が西川一誠知事と面談した際、原発の重要性に対する国民理解に向け全都道府県で説明会などを開くとした方針を受けたもの。原発立地道県では初の開催で、約150人が参加した。

経産省の吉野恭司・資源エネルギー政策統括調整官が、原発比率20~22%とした国の2030年の電源構成を説明し「省エネや再生可能エネルギーを最大限取り入れても、2割を超える原子力が必要になる」とし、政府の再稼働方針を強調した。

パネル討論では、電源構成のあり方のほか、仮処分決定についてパネリスト4人がそれぞれ意見を述べた。日本エネルギー経済研究所の十市勉・研究顧問は「新 規制基準で対策を講じ、(原発の安全性は)許容できるリスクだと原子力規制委員会が国民にメッセージを出せば、今回(の仮処分)のようなことにはならな かった」と、規制委の説明不足を指摘した。

経済評論家の勝間和代さんは「一部の司法家が力を示すために原発問題を使おうとしているのなら、司法制度に瑕疵(かし)があると言わざるを得ない」との見方を示した。

パネリストとの質疑応答では会場の参加者4人が意見を述べ、「原発を除いたベストミックスを検討すべきだ」「世界一厳しい規制基準と呪文のように言っているが、原発はそもそも(リスクのある)厳しい環境に立地している」などといずれも原発反対を訴えた。

続きは国の原発シンポ、不満の声相次ぐ 重要性国民理解へ立地道県初開催

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