横浜市港北区の2カ所で新たに放射性ストロンチウムが検出されたことが明らかになった14日、住民からは不安の声があがった。道路側溝で129ベ クレル、噴水底で59ベクレル(いずれも1キロ当たり)が検出されたが、市は測定数値について「現段階で危険性が判断できない」とし、国に対しストロンチ ウムの調査を市内で実施するよう要望する方針だ。
市が民間の検査機関に依頼して測定し、結果などを公表したのは、9月に比較的高い放射線 量を検出したと発表された、港北区大倉山の道路側溝▽同区新横浜の横浜アリーナに隣接する噴水(停止中)の底-の2カ所の堆積物。住民の調査でストロンチ ウムが検出された同区の築7年の5階建てマンション屋上の堆積物も検査したが、検査場所や結果は私有地のため公表していない。
市は検査を 迅速に行うため、ストロンチウム90と同89を合わせた値が検出される方法で検査を実施した。このため半減期の長い同90の量が分からず、市担当者は「危 険性については判断できない」と話し、国の判断を仰いだ上で、同90の測定などを行っていきたいとしている。
◇ 英文記事:
・Radioactive strontium found in Yokohama gutter via Asahi Japan Watch