検査は1人5分程度で超音波を使い、複数の医師で診断し、結果は約1カ月後に通知。病変の恐れがあれば後日、採血や尿検査、細胞を採取する詳細検査を行う。初日は飯舘村と浪江町、川俣町山木屋地区の144人が検査を受け、22人は県外の避難先から。14年3月までに県内を一巡、その後は2年ごと、20歳を超えると5年ごとに検査する。
飯舘村から川俣町に避難している主婦、荒ちどりさん(43)は5~11歳の男の子4人を連れ来院。検査後、無邪気にはしゃぎ回る姿を見つめながら「なぜこんなことに」とやり切れない様子。マスク姿の高校1年の女子生徒(16)も飯舘村から川俣町に避難。不満そうに「もっと早く検査してほしかった」。将来子供を産むことなどを考えて一人で思い悩むこともあるという。