環境省は今月中にも、東京電力福島第一原発事故で設定した帰還困難区域の本格除染に着手する。同区域を含む富岡町の「夜の森地区の桜並木」で始め、開花に間に合うよう平成26年度内に終える方針。桜並木は双葉郡住民のシンボルで、国は帰還に向けた弾みとしたい考え。春までの限られた期間でいかに空間放射線量を低減できるかが課題になる。
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帰還困難区域は原発事故に伴い、年間積算線量が50ミリシーベルトを超え、事故発生後5年間を経過しても20ミリシーベルトを下回らない恐れのある地域。南相馬、富岡、大熊、双葉、浪江、葛尾、飯舘の7市町村に設定されており、面積は約337平方キロメートル。事故前の人口は約2万5千人。人口、面積ともに避難区域全体の約三割に相当する。
同区域は現在、除染手法の有効性を確認するモデル除染などが行われている。桜並木で実施する除染では、路面を少し削る切削機(ショットブラスト)を用いる。この手法で6号国道の放射線量を約三割低減した。
同省によると、桜並木の空間放射線量は毎時3~4マイクロシーベルト。ショットブラストによる除染で可能な限り放射線量を低減させる見込み。一方で、同省の担当者は「どれだけ線量を低減できるかは分からない。事故前と同じ規模の祭りを開けるかは除染結果を踏まえ町が判断するようになる」としている。
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桜並木にこれほどの重きをおいていいのだろうか。そして、切削機の有効性はどうなのだろう。素人考えには、「ブラスト」して放射性物質をばらまくのではないか、とも想像できるのだが。