中国電力は28日、島根原発1号機(松江市)の廃炉作業に着手した。原子力規制委員会が認可した廃炉計画では、廃炉に要する期間は2045年度までの28年間。原子炉本体の撤去は30年度からを予定しており、45年度までに更地にする。
この日は、敷地内で幹部社員ら約40人が安全を祈願し、原子炉建物内の放射線を測定する準備を始めた。冷却水が流れていた配管に目印となるシールを作業員が貼った。今後、それぞれの場所に放射線測定に必要な鉛の遮蔽(しゃへい)物を設置する。
計画では21年度まで、準備期間として汚染状況を調べる。並行して薬品や機械で放射性物質を除去し、使用済み核燃料も搬出する。
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