福島第1原発事故 避難解除の川内村 五社八幡、山下りる 参拝、維持難しく集落へ遷宮 /福島 via 毎日新聞

若者戻らず高齢化

 東京電力福島第1原発事故による避難指示の全域解除から丸1年を迎えた川内村の五社(ごしゃ)山(598メートル)で、山頂に建つ五社八幡神社の拝殿を山裾にある集落に移す作業が進んでいる。事故後、村では若者の帰還が進まず、この神社も氏子の減少・高齢化で、頂上への参拝や維持管理が困難になったという。【大塚卓也】

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村は事故後、一時全村避難を余儀なくされた。昨年6月14日、最後に残った荻・貝ノ坂地区の避難指示が解除され、全域で居住できるようになった。

 現在、村の帰還率は8割を超えたものの、高齢化率は約4割に達している。事故前に50人以上いた五社八幡神社の氏子も約30人に減り、その8割が高齢者となっているという。

 神社は、平安時代、朝廷から奥州征伐を命じられた源頼義、義家親子が、京都の石清水八幡から分霊を勧請し、この地で戦勝を祈願したともされる。村も観光資源の一つとして紹介してきた。

 氏子たちは参拝客が歩きやすいよう参道に段差を付ける作業を進めていた。だが、事故後、若者らが村外に避難したまま戻らないため、作業の担い手が確保できずに中断。春と秋の例祭以外は参拝する住民もほとんどいなくなり、雪のない春から秋、郡山などから登山客が訪れる程度だ。

 「拝殿を集落に移してほしい」。住民の声を受け2月の総代会で移設を決めた。反対の声はなかったという。

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