高浜原発の運転差し止め仮処分決定が出されてからおよそ3週間。関西電力の八木社長が28日、決定後初めてとなる社長会見を開いた。先が見通せない中、社長は、原告の住民への“賠償請求”の可能性も示唆した。きょう午後3時、会見場に現れた関西電力の八木社長の表情は、普段より険しいように感じられた。八木社長は「今回、仮処分の決定が出まして、これは当社の見解を踏まえないもので、誠に遺憾である。到底納得できるものではない」と語った。去年1月、滋賀県の住民29人が高浜原発3号機・4号機について「安全性が確保されていない」などとして、運転差し止めの仮処分を申し立てた。大津地裁は、今月9日、「安全性の確保について関西電力は説明を尽くしていない」などとし、申し立てを認め、運転停止を決定。翌日、関西電力は稼働中だった3号機を停止。稼働中の原発が司法判断によって止められたのは全国で初めて。
[…]関西電力は高浜原発3号機・4号機の停止で、ひと月におよそ100億円の損害が出るとしている。これを住民側へと請求する可能性を示唆した。
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