Daily Archives: 2015/05/26

東電ら不起訴に不服申し立て――原発事故の罪を問う via BLOGOS

「たった2カ月半できちんとした捜査がなされたとは思えません。新たな証拠が次々と出てきているにもかかわらず、そこに言及しない捜査のありかたは問題だと思います。それだけに、検察審査会という市民の良識に期待したい」 福島原発告訴団(以下、告訴団)団長の武藤類子さんはそう訴える。 4月30日、告訴団は、「2015年告訴」の不起訴処分について、東京検察審査会に不服申し立てを行なった。「2015年告訴」は、今年1月13 日、東京電力福島第一原発の事故により被害を受けた住民らが、責任者たちの刑事裁判を求めたもの。勝俣恒久東電会長(当時)をはじめ事故当時の東電幹部、 国の関係者など33人を告訴した「2012年告訴」に続き、東電の津波対策担当者、旧保安院関係者ら9人を告訴・告発していた。 しかし、東京地検は4月3日、全員を不起訴処分とした。今回の申し立ては、十分な捜査を尽くさず、不起訴理由にも事実誤認があるなどとして、5人について処分を不服として行なわれたもの。 (略) なお、「2012年告訴」は、検察審査会が勝俣東電元会長ら3人を「起訴相当」としたにもかかわらず、東京地検は今年1月22日、これを不起訴処分とした ため、現在、東京第五検察審査会で、再度の審査が行なわれている。二度目の「起訴相当」が出れば、「強制起訴」となるため、武藤団長は、こちらの告訴につ いても、「3人の東電幹部が強制起訴になると強く信じています」と期待する。 全文は東電ら不起訴に不服申し立て――原発事故の罪を問う

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2030年の原発依存度と政府の思惑 via 朝日新聞

■橘川武郎 東京理科大学大学院イノベーション研究科教授 東京電力・福島第一原子力発電所の事故から3年10カ月経った2015年1月30日、総合資源エネルギー調査会基 本政策分科会長期エネルギー需給見通し小委員会が設置され、2030年のわが国における「電源ミックス」および一次エネルギー供給の「エネルギーミック ス」をどう見通すかについての審議が、ようやく本格的にスタートした。あまりに遅いスタートではあるが、始めないよりは始めた方が良い。筆者も、同小委員 会の一委員であるが、実りある議論が進められることを期待したい。 (略) 原発再稼働をめぐる現在の世論は、一見すると、矛盾している。 原発のあり方について、中長期的な見通しをたずねると、世論調査で多数を占めるのは「将来ゼロ」であり、「即時ゼロ」や「ずっと使い続ける」は少数派である。「将来ゼロ」とは、「当面はある程度原発を使う」ことを意味する。 一方、より短期的な見通しにかかわる原発の再稼働の賛否についてたずねると、世論調査で多数を占めるのは「反対」であり、「賛成」ではない。「再稼働反対」とは、事実上、「原発即時ゼロ」につながる意味合いをもつ。 つまり、原発をめぐる世論は、中長期的見通しと短期的見通しとでは矛盾した結果を示すという、不思議な現象がみられるわけである。この現象について、どのように理解すれば良いのだろうか。 筆者の理解によれば、世論の真意は、どちらかと言えば「当面はある程度原発を使うことはやむをえない」という点にある。しかし、安倍内閣が進める原発再稼働のやり方には納得できない。新しいエネルギー基本計画で 電源ミックスを明示することを避けた点に端的な形で示されるように、論点をあいまいにし、決定を先送りして、こそこそと再稼働だけを進める。このような政 府のやり方に対して、「当面はある程度原発を使うことはやむをえない」と考えている国民の多くも反発を強めており、再稼働の賛否のみを問われると、「反 対」と答えているのである。 (略) 原発の再稼働は、(1)の新しい規制基準をクリアすることが大前提となる。そうであるとすれば、新規制基準でフィルター付きベントの事前設置が義務づけられた沸騰水型原子炉(24基)の再稼働は、どんなに早くても2016年以降でなければありえない。2015年中の再稼働がありえるのは、新基準でフィルター付きベントの設置に猶予期間が設けられた加圧水型原子炉(24基)に限定されることになる。 ここで注目すべき点は、新基準が設定されて以降、加圧水型24基にはフィルター付きベント設置以前にも再稼働するチャンスがあるにもかかわらず、これまで実際に再稼働の申請を行った加圧水型炉は15基にとどまること、逆に言えば、残りの9基はいまだに申請していないことである。 新基準をクリアするためには、フィルター付きベントの設置だけでなく、膨大な金額の設備投資が必要とされる。一方、(2)の「40年廃炉基準」が厳格に運用された場合には、多額の追加投資をした原発が、新基準をクリアしいったん再稼働したとしても、すぐに運転を止めなければならなくなるかもしれない。12基の加圧水型原子炉が2015年2月時点で再稼働申請をしていない事実は、電力会社がこれらの事情をふまえて取捨選択を始めており、「古い原発」の再稼働を断念し始めていることを示唆している。今後、ある程度の原発が再稼働することになるであろう。しかし、それは、既存原発43基すべてが「元に戻る」再稼働では決してなく、沸騰水型原子炉も含めて30基程度の原発しか再稼働を申請しない「減り始める」再稼働であることを、きちんと見抜いておかなければならない。 一部のメディアにおいて、2015年は、「原発再稼働元年」と呼ばれている。しかし、今年再稼働する原発は、九州電力・川内1、2号機の2基(加圧水型原子炉)だけにとどまるのではなかろうか。その一方で、5基の廃炉が決定した。これからは、いったん再稼働した原発が廃炉となるケースも出てくる。今後の方向性を見据えれば、2015年は、「再稼働元年」と呼ぶよりは、「廃炉元年」と言った方が正確だろう。 ■2030年の原発依存度は? 表1からわかるように、「40年廃炉基準」を厳格に運用した場合には、2030年末の時点で、現存する43基のうち30基の原子力発電設備が廃炉となる(表1には、廃炉が決まった5基も掲載してある)。残るのは、18基1891万3000kWだけである。この18基に建設工事が進む島根原発3号機(中国電力)と大間原発(電源開発株式会社)が加わったとしても、2030年の原子力依存度は、2010年実績の26%から4割以上減退して、15%程度にとどまることになる。 (略) ■再生エネルギー普及のために必要なこと 実現である。再生可能エネルギーには、(A)稼働率が高く出力変動も小さい水力・地熱・バイオマスと、 (B)稼働率が低く出力変動が大きい太陽光・風力との、2つのタイプがある。2013年度の電源ミックスに占める比率は(A)が水力を中心に9%、(B) が2%程度である。送変電ネットワークへの負担が少ないのは(A)のタイプであるが、水力には開発可能地点の減少、地熱には自然公園法等の規制と温泉業者の反対、バイオマスには物流コストの大きさなどのボトルネックがあり、伸びシロはそれほど大きくない。2030年の電源ミックスにおいて(A)タイプの再生可能エネルギーが占める比率は、多くとも15%程度にとどまるであろう。 そうなると、2030年に再生可能エネルギー30%を実現するためには、稼働率が低く出力変動が大きい(B)タイプの太陽光発電と風力発電の合計比率を15%以上に高めなければならないことになる。たしかに、技術革新の進展によって、太陽光発電と風力発電のコストは目に見えて低下している。しかし、2014年に電力各社がFIT(固定価格買い取り制度)で急増したメガソーラー発電のネットワークへの受け入れを保留したことで明らかになったように、(B)タイプの再生可能エネルギー発電の普及には、暗雲が立ち込め始めている。 全文は2030年の原発依存度と政府の思惑

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Nuclear disaster evacuees voice doubts about LDP recovery plan via The Mainichi

Evacuees of the Fukushima nuclear disaster have voiced skepticism over a Liberal Democratic Party (LDP) plan to lift evacuation recommendations for all but the most heavily contaminated areas by March 2017, questioning whether decontamination will have advanced sufficiently by then. … Continue reading

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被ばく影響 世界に伝える 旧警戒区域で生きる牛たち via 東京新聞

 東京電力福島第一原発の旧警戒区域で被ばくしながら生き続けている牛がいる。家畜としての価値はなくなったが、「殺すには忍びない」と飼育農家の 人々が、避難先から通って世話を続けてきた。そんな牛たちを研究材料として活用するプロジェクトが進行中だ。低レベルの放射線が長期的に動物に与える影響 を調べたデータは世界に類がないという。研究は、人災の犠牲になった牛に生きる役割を与える道でもある。研究グループに同行して、旧警戒区域に入った。  研究グループは「原発事故被災動物と環境研究会」。岩手大、北里大、東北大などの研究者に獣医師などが加わって二〇一二年九月に設立された。  今月十七日早朝、大熊町の牧場に向かった。約五ヘクタールの牧場は新緑に包まれていた。柵の中で五十頭の黒毛和牛が草をはんでいる。その向こうに屋根瓦が崩落した無人の家屋群が立っている。  福島第一原発から五・六キロ。空間線量は毎時一〇マイクロシーベルト。なぜ、こんな場所に今も牧場があるのか。 一一年三月十二日、牧場主の池田光秀さん(53)、美喜子さん(57)夫妻は、「原発が危ない」と聞かされて避難した。牛には「これが最後だよ」とエサをやって泣いた。  ところが半年後、規制が緩くなり一時帰宅すると、牛たちは生きていた。自力で柵を破り、野草を食べていたのだという。最初は警戒したが、エサをや ると事故前のように寄ってきた。「かわいいもんさ」と池田さん。以来、一時帰宅の頻度が増え、今は毎日、避難先の広野町から夫婦でやってくる。 (略) 池田さんの牛は繁殖も販売も禁止されている。しかも農林水産省が決めた規則で、被ばくした牧草はエサとして与えられない。年間一千万円にも及ぶエサ代がのしかかる。休業補償や賠償があるとはいえ火の車だ。  同じような農家は、今も旧警戒区域の中に十軒ほどはあり、牛は五百六十頭もいる。 池田牧場では、岡田啓司・岩手大准教授らを中心に牛のデータ採集が行われた。麻酔をかけた上で、皮膚の一部を切り取った。事故後、牛の体表に白斑が出る現 象があり、放射線との関連を調べるために病理検査をする。また、血液や毛なども採取した。DNA損傷の有無など調べるという。牛の首に小型線量計のガラス バッジも装着した。 全文は被ばく影響 世界に伝える 旧警戒区域で生きる牛たち

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