憲法改正問題や、集団的自衛権等いろいろな問題があって、だんだんよく分からなくなってきそうですが
今一番危険なのが、この秘密保全法(特定秘密保護法)だと思います。
国が「秘密」だと決めたものについて発言をしたりすると刑罰を受けるという法律です。例えば、福島原発以降、原発に関わった技術者の方たちが、原発の危険性について国民に伝えてくれています。
でも、この原発に関する事柄を国が「秘密」であると指定したときには、
国民に伝えてくれていた方たちは逮捕され懲役を受けることになってしまうのです。このことには2つの大きな問題があります。
一つは、国民のために重要な事柄を、国が勝手に秘密だと決めて、国民に判断させないことは
おかしいことです。
国に不都合なこと、大企業に不都合なことなどを現在の政権の側が隠そうと思えば隠せてしまうという
暗黒国家になってしまうからです。二つ目には罪刑法定主義にかかわる問題です。
事前に、このようなことを話したり伝えたりしたら罰せられると決められていて、
それが誰にも分かるようになっていれば、それをいわないこともできます。
でも、何を言ったらダメなのかどうかが分からないで
いきなり「違反です」と逮捕され、刑を受けたりするのです。行動の予測が立たないことから、国民は何にをしたら罰せられるのだろうと
萎縮し、不安でキョロキョロしながら、何も言わないようにして生きていなければいけなくなります。
民主主義はまったく機能しなくなります。原発の仕組みや、その危険性、政府が行うべきことなどを伝えていてくれた人たちは
この法律ができるや、いきなり「『秘密』に当たることを伝えましたね」と捕まるのです。
また、原発の話をしてほしいと頼んだ人も教唆した責任を問われます。こう考えると、この法律が私たち国民を何も知ることのできない状態におくことになるのがよく分かります。
いま、参議院議員の山本太郎さんが全国を訴えてまわっています。
そのなかで、私たち一人一人が地元の国会議員に対して、
「秘密保全法には反対です。反対しないなら今度は投票しません」という意思をメールかファックスで伝えてください。
もはや、それしかこの法案の成立を止める方法がありません、と訴えています。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/103753
この秘密保全法についてのパブリックコメントが行われ
たった2週間で9万の意見が寄せられ、その8割が反対意見だったということです。自民党は、国民の意見を尊重したいから憲法改正の国会発議要件を低くしたい
と言っていたではないですか。
国民からこれほどの意見が出ていながら、ほとんど無視して、この表現行為の弾圧をする法律を
通そうという姿勢が何を示しているか、私たちはしっかり監視し、行動しなければならないと思います。【重要補足】【秘密保護法】国会議員リスト
全国の国会議員の詳しいリストです。
原文はこちら。