新潟)蓮池透さん、東電の実態を「告発」 体験を新刊に via 朝日新聞デジタル

東京電力で32年間働いた蓮池透さん(63)が、原子力規制委員会の求める「適格性」からほど遠い東電の実態を描いた新刊「告発」(ビジネス社)が27日、出版される。福島第一原発事故前の規制当局との癒着ぶりを体験談をもとに書き、東電が掲げる「安全最優先」の組織改革の実現性を問う。

蓮池さんは1977年から2009年まで東電の原子力部門で働いた。主に東京本社で国の安全審査への対応、高レベル放射性廃棄物処分の研究を担当。福島第一原発の現場経験もある。実家は柏崎刈羽原発のある新潟県柏崎市。両親と北朝鮮による拉致被害者の弟夫婦も市内で暮らす。

福島事故直後、蓮池さんは初の原発本「私が愛した東京電力」(かもがわ出版)を出した。職場の日常や組織の閉鎖性を淡々と紹介し、告発部分はない。

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東電が再稼働をめざす柏崎刈羽原発6、7号機にからむ事例もある。90年、新潟県庁で開かれた地元住民の意見を聴く公開ヒアリングでのことだ。

開催前、国の原子力安全委員会事務局だった科学技術庁(当時)に東電社員が「準備手伝い」のために出向き、傍聴希望のはがきをチェック。差出人が反対派かどうか判断し、その数の何倍もの応募用はがきを推進側に郵送した。会場での質問内容も事前に教え、審査担当者に技術面の講義をすることもあったという。渥美好司

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