「福島原発事故は犯罪」告訴団長・武藤さんが高知市で講演 via 高知新聞

東京電力福島第1原発事故を巡り、旧経営陣の刑事責任を問う福島原発告訴団の団長、武藤類子さん(65)=福島県三春町=を招いた講演会が21日、高知市内で開かれた。「福島原発事故は犯罪、人権侵害だ」と訴え、東電の元会長ら3人が業務上過失致死傷罪で強制起訴されて審理が続く裁判について語った。

「原子力緊急事態宣言はまだ発令中。事故から7年半たったが、何も終わっていないと感じる」。そう切り出した武藤さんは、除染廃棄物を詰め込んだフレコンバッグが2200万個もある福島の現状を報告しつつ、「福島からあなたへ」と題する講演を進めた。

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避難指示の解除が進んでいることに対しては「除染などで事故前の放射線量に戻ったから安心してくださいという意味ではない。放射線は浴びるけど、まあ、健康に大した被害はないだろうから我慢して暮らしてくださいというのが、今の帰還政策だ」と指摘した。

事故の責任を問う刑事裁判は、2012年の全国約1万5千人による刑事告訴・告発がきっかけで始まったと報告。東京地検は不起訴処分としたが、検察審査会の審査を経て15年に旧経営陣3人の強制起訴が決まったことを振り返り、「針の穴を通すような厳しさだった」と述べた。

争点に関して「東電は08年には、15・7メートルの津波が福島第1原発を襲う可能性があると認識していた。ところが、当時の経営陣は津波対策を保留した。莫大(ばくだい)なお金をかけたくないからと、ずるずる引き延ばしている間に『3・11』が起きた」と主張。「それによって甚大な被害を多くの人に与えた。これはれっきとした犯罪ではないか」と訴えた。

講演会は「原発をなくし、自然エネルギーを推進する高知県民連絡会」などが主催(井上智仁)

全文は「福島原発事故は犯罪」告訴団長・武藤さんが高知市で講演 

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