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アニメ映画 広島の被爆米兵描く 日系人監督の遺志を形に via 毎日新聞

「沈黙の艦隊」の人気漫画家かわぐちかいじさんデザイン

 「スノーマン」「風が吹くとき」などの名作で知られる世界的アニメーション監督で、日系米国人の故ジミー・ムラカミさん(2014年、80歳で死去)の遺志を継ぐアニメ映画が、被爆死した米兵捕虜の調査を40年以上続ける広島市の歴史研究家、森重昭さん(81)らの協力で製作されることになった。キャラクターデザインは、「沈黙の艦隊」で知られる人気漫画家、かわぐちかいじさん(70)が担当し、被爆75年にあたる20年夏の完成を目指す考えだ。【中澤雄大/統合デジタル取材センター】

「私の最後の作品は、ヒロシマを舞台にしたものにしたいんだ」。04年の第10回広島国際アニメーションフェスティバルで審査委員長を務めたジミーさんは、周辺に胸の内を語っていた。1933年、日系1世と2世の両親の下に生まれ、ツールレーク日系人収容所で4年間過ごした経験から、戦争を憎む気持ちは人一倍強かったという。

(略)

森さんは「原爆犠牲者に国籍は関係ないと話しました。きちんと実態を描くことをアニメ化の条件にしました」と振り返る。

 脚本は仏カンヌ映画祭パルムドール受賞作「うなぎ」の冨川元文さん(69)が、森さんの著作を下敷きにして執筆。米兵捕虜と広島の看護女学生は心を通わせるようになるが、原爆が関係を引き裂く--。題名の「ヒロシマ・夏の名残のバラ」は、アイルランド系と設定された米兵が祖国の民謡「The Last Rose of Summer」を口ずさみ、女学生と打ち解けるきっかけとなることから付けた。日本の唱歌「庭の千草」の原曲としても有名だ。

 地元・広島県尾道市出身のかわぐちさんは本作へ強い思いを込めて「代表作『沈黙の艦隊』では核戦争の抑止をテーマにしましたが、今回は戦時下での人間同士の絆、交流を描くことになります。今の時代、僕ら『団塊の世代』がこうして語り継いでいく責務があると思います。僕にとっても初めて描き下ろすアニメ映画であり、頑張りたい」と語る。

全文はアニメ映画 広島の被爆米兵描く 日系人監督の遺志を形に 

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