デブリ見えても取り出せなければ意味なし 廃炉はやはり遠い道のりか 福島第1原発2号機 via 産経ニュース

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「燃料集合体の一部が底部に落下している。原子炉の中にある燃料が落下して外に出ているということになるので、その周辺にある堆積物はデブリだと考えられる」

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また、「こういった大きい物(ハンドル)が原子炉の外に出るぐらいの大きな穴が開いた」とも指摘した。

東電がこの小石状の物体をデブリと判断したのは、ハンドル以外にも形状自体に理由があった。

1979年、米スリーマイル島原発で起きた事故では、原子炉の中で小石状のデブリが確認された。「高温の燃料溶融物が、水のある部分に触れることで急冷されると、小石状の物ができる。これがスリーマイル島の事故で得られた知見だ」と木元氏。

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「見える」と「取り出し」は別と規制委

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一方、規制委の更田(ふけた)豊志委員長は「デブリ取り出しは手をつけることによって一時的にリスクが高い状態を作り出すので、必ずしも早ければいいというものではない」と慎重な姿勢。ただ、福島県の内堀雅雄知事は、デブリをコンクリートで建屋内に封じ込める「石棺」について「到底容認できない」としており、東電は取り出し方法を模索するしかないのが現状だ。

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●デブリ取り出し=溶け落ちた核燃料と周辺の金属が融合して固まったものをデブリと呼び、高い放射線を発するため取り出しは廃炉の最大の難関となる。1979年の米スリーマイルアイランド原発2号機での事故では、デブリが原子炉圧力容器の中にとどまっていたため、中を水で満たす冠水工法で85年から取り出しを開始、89年にほぼ終えた。86年の旧ソ連チェルノブイリ原発4号炉の事故ではデブリを取り出さず、4号炉をコンクリートで覆い「石棺」とした。福島第1原発では平成31年度に1~3号機で最初に取り出す号機を選定し、工法も確定。33年内の取り出し開始を目標としている。

 

 

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