原子力規制委員会は新しい規制基準に基づき、全国十五原発計二十五基の審査を進めている。新基準に「適合」と判断されたのは、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)と関西電力高浜原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の計五基。いずれも格納容器の容量が大きい加圧水型だ。
このうち高浜3、4号機は福井地裁から運転差し止めの仮処分を受け、現在は高裁で争っており、再稼働へのハードルは高い。
重大事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型は、建設中の電源開発大間(青森県)を含めて十基が申請されたが、審査はあまり進んでいない。東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)や東北電力東通(ひがしどおり)原発1号機(青森県)、北陸電力志賀原発2号機(石川県)は敷地内や重要施設の直下に活断層がある可能性が指摘されている。
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