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松村さんは映画上映後のトークショーで「政府の全頭殺処分命令で私の人生は変わった。政府はペットや家畜のことを考えていたのか」と質問。菅氏は「原発事故や、数十キロの範囲で住民が長期間避難するという事態そのものを想定していなかった」と釈明した。
記録映画は中村真夕監督の「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」。
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菅元首相は「今回の福島原発事故で、本当に日本の半分が、あるいは全部が壊滅してもおかしくない寸前だった。日本のためにも世界のためにも原発はなくすべきだ」と改めて原発の反対を訴えた。
登壇すると、東京電力が先日「2号機のベント(圧力が上がった格納器が破裂するのを防ぐための措置)は失敗に終わっていた可能性が高い」と発表し たことに触れた菅元首相。「ベントに失敗したということは、格納器が壊れるということです。実際に壊れたんです。ただ、大破しなくて穴が開いた」と述べ、 「格納器の中は73シーベルトなんてことがわたしの国会質疑の際も言われました。近づけば人間が5分間くらいで確実に命を落とす状態です。大破していたら 誰も近づけない。福島第一、第二合わせて10の原発と11の使用済み燃料プールがまさにコントロール不能になりますから、東京を含む少なくとも250キロ 圏から人々が逃げ出さないといけなかった。東日本は壊滅でした」と告白。
結果的に最悪のシナリオと言われた「250キロ圏内の避難」が回避されたのは、東電や自衛隊、関係者らの尽力があったと前置きしつつ、施設内で起 こったたくさんの奇跡的な偶然や幸運にも助けられたといい、「神のご加護がやっぱりあったんです」としみじみ。3.11を経験するまではチェルノブイリの ような事故は絶対に日本では起きないだろうと思っていたといい、「今回の原発事故で考え方を180度変えたんです。原発はなくすべきだ」と改めて原発反対 の立場を訴えていた。
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