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Daily Archives: 2015/04/21
差別生む原発許さない 定年退職の小出裕章・京大助教(中日新聞) via こどもたちの未来へ
中日新聞・特報 2015/3/27 朝刊 京都大原子炉実験所の小出裕章助教(65)が、今月末で定年退職する。強大な「原子力ムラ」と対決してきた四十年余。その歩みは負け続きだったと 回想する。大学で教授のポストに就くことはなかったが、自らの思いには誠実に生きてきた。それは生後半年で亡くなった愛息に教えられたことでもあったとい う。福島第一原発事故の終わりが見えない中、大学を去った後も、自分にしかできない仕事を模索していきたいと語った。 今月十七日、大阪府南部の熊取(くまとり)町にある京大原子炉実験所。小出助教の研究室の書棚を埋めていた大量の本や資料などは、数えるほどに なっていた。「廊下や倉庫の書棚にあった分を含め、捨てました。どれも実験所の仕事にまつわるもの。定年と同時にその仕事はなくなります。これからの私に とっては意味のないもの」 節目を迎える感慨についても「何もないです。定年は単なる社会的制度。雇用関係が切れるだけ」。あっさりした言葉は、簡単に語り尽くせない半生の裏返しのように聞こえた。 一九四九年八月、東京都台東区の下町で生まれた。進学校の開成中学・高校時代は一日も休まない「良い子」。盛んに宣伝された「原子力の平和利用」という言葉に感化され、担い手になることを夢見た。 都市化が進む東京を嫌って東北大へ。大学のある宮城県では女川原発の建設計画が浮上していた。原発立地を都会ではなく、あまりに危険であるが故に過疎地に押しつける差別の構図を知る。大学三年の七〇年、反原発の立場に転じた。 「原発に反対するのは私自身のため。だまされた自分にオトシマエをつけるためです」。本人はこの姿勢を「徹底した個人主義」と名付けるが、独善と は一線を画すという。「地球上の命は全て掛け替えのない存在と考えるのが、私の個人主義。誰かの命を犠牲にし、差別を生む原子力は許せない」 […] 反原発運動も一時の勢いを失ったように見える。「今は福島が忘れ去られる過程にある」。どうしたらいいのか、という問いには「分かりません」とだけ答えた。 小出助教は「負け続きだった」と振り返る。ただ、助教というポストについて「実験所で最下層の地位」と認めながらも「私には大変恵まれた立場。居心地がよかった」と話す。 実験所での仕事は、所内で出る放射性排水などの処理だった。「自分の仕事をきちっとやる限り、上司は一切注文を付けず、自由にさせてくれた。私は 最下層の職員なので、命令する人もおらず、自分がやるべきこと、やりたいことに集中できた。個性を重んじる京大の校風があったからこそで、反原発を訴え続 けても最後の最後まで弾圧されることはなかった」 定年退職後、新たな定職には就かないという。生まれ育った東京にも戻らない。「信州で暮らします。暑いところが苦手ですし。妻と相談して、何年も前から決めていました」 がらんとした研究室で、小出助教は達観したように「仙人になります」とも語った。しかし俗世と距離を置くことは、そう簡単にできそうにない。「福島原発事故は、敷地の中でも外でも進行中です。完全に目をつぶることはできません」 実験所を離れれば、放射線関連の機器も使えなくなる。さらに自らの老いも実感している。しかし、淡々とこの先を見据える。 「定年なんて、本当に大したことじゃない。年を考えると、仕事はだんだん減らさざるを得ないですが、私でなければできない仕事があるのなら、引き受けようと思っています。ただ、半年先という範囲で。半年以上先は、生きているかどうか分かりませんので」 全文は 差別生む原発許さない 定年退職の小出裕章・京大助教(中日新聞)
川内原発、再稼働差し止め申請を却下 仮処分で鹿児島地裁 via 日本経済新聞
原子力規制委員会の新規制基準に基づく審査に合格した九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めを住民らが求めた仮 処分申請で、鹿児島地裁は22日、住民らの訴えを却下する決定をした。事実上再稼働を認めたことになる。前田郁勝裁判長は「新規制基準に不合理な点は認め られない」と指摘した。 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を認めなかった14日の福井地裁の仮処分決定とは司法判断が分かれた。 川内原発は全国の原発の中で最も早く再稼働の手続きが進む。昨年9月、規制委の審査に初めて合格し、地元自治体の同意手続きも終わっている。今回の仮処分決定を受け、九電は今年7月の再稼働を目指して準備を本格化させる。 仮処分は通常の民事訴訟で争っていては時間がかかるため、暫定的に行われる手続き。決定は訴訟の判決と異なり、すぐに効力を持つ。今後の司法手続きで決定 が取り消されない限り、再稼働はできる。住民側は高裁に即時抗告するとみられ、審理は上級審に及んで長引く可能性が大きい。 (略) 今回の決定で前田裁判長は、新規制基準について「専門的知見を有する規制委が相当期間、多数回にわたる審議を行うなどして定められたもの」と指摘。「最新の科学的知見に照らし、内容に不合理な点はない」と判断した。 全文は川内原発、再稼働差し止め申請を却下 仮処分で鹿児島地裁
公立小4分の1近く 屋外授業に制約 via Yomiuri Online
福島大や県市町村教育委員会連絡協議会などでつくる団体が実施したイン ターネット調査で、回答した公立小学校の4分の1近くが、東京電力福島第一原発事故の影響で主に屋外で行う授業に困難や制約があると答えたことがわかっ た。同大などは「保護者らの放射能への根強い不安が背景にある」と指摘している。 調査は昨年11月~今年1月、公立の小学校468校、中学校228校を対象にインターネット上で行い、約7割から回答があった。 授業の実施について「一部困難」と答えたのは、中学校の6%に 対し、小学校では24・6%に上った。具体例は、遠足や登山、学校の畑を使った作物栽培、プールでの水泳指導など。地域の清掃ボランティア活動を挙げた学 校もあった。同大は「放射能の影響を受けやすい低年齢の子供を持つ保護者の不安が強く、特に小学校で屋外活動が控えられている」と分析する。 続きは公立小4分の1近く 屋外授業に制約
40 Percent of Hanford Nuclear Waste Would Fit in One 5-km Deep Borehole via IEEE
All of Britain’s high-level nuclear waste could be buried in just a few extremely deep holes, and the first U.S. field trials of this strategy may begin next year, researchers say. Solving the problem of radioactive waste disposal is crucial … Continue reading
福島第一原発 排水路のポンプ停止し汚染の雨水流出 via NHK News Web
(抜粋) 福島第一原発では、ことし2月、2号機の原子炉建屋の屋上から放射性物質の濃度が比較的高い汚染された雨水が排水路を通じて原発の港湾の外の海に流れ出していたことが明らかになりました。 東京電力は問題の排水路を途中でせき止めたうえで、8台のポンプを設けて港湾内につながる別の排水路に雨水を移す応急の対策工事を行い、今月17日からポンプを本格稼働させました。 と ころが、21日午前8時ごろ、8台あるポンプがすべて止まって雨水があふれ出し、港湾の外の海に流れ出しているのを点検中の作業員が見つけました。海に流 れ出した雨水の量や放射性物質の濃度などは分かっていませんが、東京電力は今月9日の時点では濃度は極めて低いレベルだったとしています。 また、20日午後2時すぎに点検した時にはポンプは正常に動いていたということで、停止した原因はまだ分かっていないほか、復旧のめども立っていません。 問題のポンプは1時間に14ミリを超える雨が降ると、容量を超えて排水しきれなくなるということですが、当時は強い雨は降っていなかったということです。 全文は福島第一原発 排水路のポンプ停止し汚染の雨水流出 関連記事: 発電機故障が原因=排水路のポンプ停止—福島第1via The Wall Street Journal