東京電力福島第1原発事故の子どもの健康への影響を調べるため、希望者を対象にした甲状腺エコー検査が23日、仙台市泉区の寺岡市民センターであった。日 本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ(仙台市)が、国内外の支援と、3人の医師の協力を得て無料で実施し、今回で10回目。
事前に予約した震災時18歳以下だった4~18歳の28人が受診。青葉区で小児科を開業する寺沢政彦医師(61)が、子どもののどに超音波機器を当て、嚢胞(のうほう)や結節を調べた。
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仙台東一番丁教会(青葉区)の牧師で、支援対策室いずみの保科隆室長(67)は「放射能を不安に感じる人は潜在的に多い。今後も機会を提供したい」と話した。
支援対策室いずみは、放射能問題の情報発信を目的に昨年10月に発足。「健康相談と検診」「親子で参加できる保養プログラム」「放射能汚染問題がある地域などに訪問し、住民の声を聴くこと」の三つを柱に活動している。
次回のエコー検査は来年1月18日、仙台市青葉区錦町の東北教区支援センター「エマオ」で実施する。定員50人(先着順)。無料。連絡先は支援対策室いずみ022(796)5272。