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福島第1原発事故 新天地で伝統つなぐ 浪江から避難「陶吉郎窯」近藤さん父子 /福島 via 毎日新聞

いわきに新工房 陶芸教室も検討

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった浪江町大堀(おおぼり)地区に伝わる古美術陶芸「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の作家父子が、避難先のいわき市四倉町に新たな工房とギャラリーを開いた。原発事故から7年を経てたどり着いた新天地で、新たな伝統の灯をつないでいく。

 

 開設したのは、約260年続く「陶吉郎窯(とうきちろうがま)」の窯元、近藤学さん(64)と賢(たかし)さん(37)父子。学さんは33歳で日展に初入選し現在まで24回、賢さんも4回の入選歴を誇る。

 東日本大震災では、自宅と工房にあった展示作品や収蔵品1万点以上が砕け、続く原発事故で避難を余儀なくされた。県内の親類や知人宅を転々とした後、避難先の同市内の住宅に仮の工房を設けて作陶を再開。設備の不足などで以前の環境とはほど遠かったが、「原発事故を言い訳にしたくない」と親子で競うように技を磨いて全国の美術展に出品を続け、事故後も学さんは7回連続、賢さんは3回、日展入選を果たした。

 故郷へ帰還する見通しが立たない中、本格的に作陶に打ち込める環境を整えるため、新たな地で工房を本格再開することを決断。同市四倉町でかつて美術館として使われていた建物を買い取って改修し、登り窯や電気窯など四つの窯を設けて浪江町時代と同じ環境を整えた。4月10日に火入れ式を行い、ギャラリーをオープンした同30日には知人やなじみ客ら約300人が駆けつけて門出を祝った。

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