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東電が謝罪 取り返しつかない被害viaしんぶん赤旗

 東京電力福島第1原発事故をめぐって避難指示が出ていなかった福島県いわき市に居住していた住民が東電と国に損害賠償を求めた「いわき市民訴訟」の原告団に対し東電は17日、いわき市内で謝罪しました。同種の訴訟で東電の謝罪の場が設けられたのは3件目。  同訴訟の控訴審判決は3月10日、仙台高裁であり、国の責任を認めず、東電に対し計3億2660万円の支払いを命じました。東電が上告を断念したため、東電に支払いを命じた判決は確定。原告団・弁護団が東電に「真摯(しんし)な謝罪」を求めていました。  出席した東電の福島復興本社の高原一嘉代表は小早川智明社長の謝罪文を代読。小早川社長は「先の見通しのつかない不安や知覚できない放射線被ばくに対する恐怖や不安」などによって「取り返しのつかない被害および混乱を及ぼしてしまった」として「心から謝罪いたします」と述べています。  また謝罪文では、3月の仙台高裁判決について「判決文のご指摘について、真摯に受け止めており」として、「防ぐべき事故を防げなかったことについて深く反省する」と述べています。  謝罪文を受け取った原告団長の伊東達也さん(82)は、判決文の指摘を真摯に受け止める旨は「多とします」と述べるとともに、津波対策を先送りした東電の対応を「経営上の判断を優先」させたなどと指弾した判決の指摘の一部でも謝罪文にないのは「真摯な態度と言えない」と指摘。事故を二度と起こさない誓いを最優先で実践することなどを東電に求めました。  原告の阿部節子さん(67)は「原発事故は多くの夢を奪い、不安を与え、福島をバラバラにしました」と述べ、東電に「原発事故の責任をしっかり果たして」と訴えました。高原代表は、2人の言葉を小早川社長に伝えると述べました。  謝罪後の原告団・弁護団の会見で、伊東団長は「事故の教訓をどう加害者が自分のものにしているかが、いわき市や福島県の復旧・復興にとって大切なことだ」といい、原告の思いを伝えたことで「一歩ステップアップした」と述べました。 原文

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福島第1原発事故 新天地で伝統つなぐ 浪江から避難「陶吉郎窯」近藤さん父子 /福島 via 毎日新聞

いわきに新工房 陶芸教室も検討  東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった浪江町大堀(おおぼり)地区に伝わる古美術陶芸「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」の作家父子が、避難先のいわき市四倉町に新たな工房とギャラリーを開いた。原発事故から7年を経てたどり着いた新天地で、新たな伝統の灯をつないでいく。    開設したのは、約260年続く「陶吉郎窯(とうきちろうがま)」の窯元、近藤学さん(64)と賢(たかし)さん(37)父子。学さんは33歳で日展に初入選し現在まで24回、賢さんも4回の入選歴を誇る。  東日本大震災では、自宅と工房にあった展示作品や収蔵品1万点以上が砕け、続く原発事故で避難を余儀なくされた。県内の親類や知人宅を転々とした後、避難先の同市内の住宅に仮の工房を設けて作陶を再開。設備の不足などで以前の環境とはほど遠かったが、「原発事故を言い訳にしたくない」と親子で競うように技を磨いて全国の美術展に出品を続け、事故後も学さんは7回連続、賢さんは3回、日展入選を果たした。  故郷へ帰還する見通しが立たない中、本格的に作陶に打ち込める環境を整えるため、新たな地で工房を本格再開することを決断。同市四倉町でかつて美術館として使われていた建物を買い取って改修し、登り窯や電気窯など四つの窯を設けて浪江町時代と同じ環境を整えた。4月10日に火入れ式を行い、ギャラリーをオープンした同30日には知人やなじみ客ら約300人が駆けつけて門出を祝った。 […]   全文

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復興断絶 東日本大震災6年半 つながりたい/5止 避難者と本音出し合うvia 毎日新聞

福島県いわき市にある米穀店に、本や雑貨がひしめく8畳ほどの部屋がある。地域図書館「かべや文庫」。東京電力福島第1原発事故後、原発周辺から避難した人たちと、いわきの市民が交流する場となっている。  約40年前、読書の趣味が高じて、店を夫と営む吉田まさ子さん(73)が始めた。地元の人が本を読んだり、世間話をしたりする場だったが、事故後、原発避難者も姿を見せるようになった。  まれに避難者と市民が気持ちをぶつけ合うこともある。「原発事故で家に帰れず墓参りができない」「私だって津波で家を流された。大変なのはあなただけじゃない」 […]  文庫でも、市民が集まると原発避難者への不満が出た。新居を津波で流された女性は残ったローンを支払いながら仮設住宅で暮らしているのに、近所には避難者が建てた立派な家がある。「避難者はずるい」と悔しさをにじませる女性に吉田さんも相づちを打った。  一方、避難者は古里から引き離されたつらさを打ち明けた。70代の男性は親戚から倉庫を借りて暮らし、生きがいだった農作業ばかりか、土いじりができる庭もない。「早く古里に帰りたい」と漏らし、やがて姿を見せなくなった。後日、人づてに「ふさぎ込んでいる」と聞いた。避難者がしばしば口にする「好きで賠償をもらっているのではない」との言葉も理解できた。  「悪いのは避難者でも市民でもない」。吉田さんは、いつしかそう考えるようになっていた。      ◇  全町避難が6年続いた富岡町から避難した掛田孝子さん(86)は文庫の常連だ。「ばあちゃん」と呼んでいた近所の友人と、家でお茶を楽しんでいるときに「賠償金もらってお金持ちでいいよね」と言われたという。  「せっかく仲良くなった地元の人ともめたくない」。悔しさがこみ上げつつも、口をつぐんでいたが、顔を合わせるたび賠償金の話をされた。抱えた思いを伝えてみた。  「富岡に帰れるのならそんなお金はいらない」  事故の半年前、「ついの住み家」にしようと50年以上暮らした自宅をリフォームしたこと、その家が避難中にイノシシに荒らされて深く落ち込んだこと……。  「大変だったのね。ごめん」  テーブルで向き合って気持ちを伝えたあの日から「お金持ち」とは言われなくなった。市内の復興住宅に引っ越した今も、ばあちゃんの家のそばに行けば必ずお茶に誘う。「この人とならずっと一緒に居られる」。一歩踏み出したからこそ、分かり合える関係になれた。  事故から6年半。いわきには約2万2000人の原発避難者が暮らすものの、市に寄せられる避難者への苦情は月1件ほどに減った。それでも吉田さんは両者の心に溝が残ると感じている。「遠慮していたら互いの気持ちは分からない。ときにはぶつかってもいい」。心をつなげる文庫でありたいと願う。【高井瞳】=おわり     全文

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中村敦夫、原発事故を朗読劇に 「戦争に匹敵する困難」via 朝日新聞

■ひと 中村敦夫さん(77) 「死ねと言われたら死ぬ。そんな日本人にはなりたくねえんだよ」。福島弁での語りに客席から「そうだ」と声が飛ぶ。福島県いわき市での公演の観客には原発事故の被災者も多かったという。元原発技師の独白を演じる朗読劇「線量計が鳴る」で全国行脚中。8月末までに11公演をこなした。 特集:核といのちを考える きっかけは2011年3月の原発事故。「戦争に匹敵する困難。表現者として何をすべきか考えた」。福島やチェルノブイリの被害者や避難者を訪れ、取材を重ねた。通常ひと月もあれば書けるという台本に3年を費やした。 「人災」の責任を明らかにし、原発は要らないと訴える。スクリーンにグラフを映し、「日本の電力はいつも原発の分だけ余ってるだよ」。感情に訴えるより問題の構図を理解してもらうことに主眼を置く。「原発立地の浜通りの自治体は、どこも同じように繁栄した。予算をばらまくための法律、電源三法のおかげだね」 ニュースキャスターや参院議員の時代から危険性を訴えてきた。劇では「政治家」「御用学者」など既得権益に群がる六つの勢力を「六角マフィア」と表現。「道徳的に崩壊している」と断じる。 少年期をいわき市で過ごした。失われた農作物や自然の大切さに改めて気づいた。「今回ほど確信を持つのは初めて。ライフワークだ」。100回公演を目指す。(松沢拓樹)   原文

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廃炉担う人材育て 福島の高専、放射線・ロボ授業 via 日本経済新聞

福島県いわき市の福島工業高専が、事故を起こした東京電力福島第1原発の廃炉作業を担う人材の育成に力を入れている。放射線の知識やロボット技術を授業で教えるほか、原発のインターンシップ(就業体験)も実施する。中村隆行校長は「40年かかるとされる廃炉作業は1世代では終わらない。長期的に技術者を確保していく必要がある」と話している。 機械工学や電気工学のほか、廃炉関連の授業「廃炉創造学修プログラム」を設けた。学生は原子力発電の基礎や放射性物質が付着した土壌の除染や放射線測定について学ぶ。放射線量が極めて高い原子炉内の状況を調査するロボットの技術開発にも取り組み、昨年12月には福島第1原発の廃炉現場での作業を模したロボットコンテストに参加した。 インターンシップは福島第1原発やいわき市の原子力対策課で廃炉作業や住民対応の実務を体験する。授業は高専の教員のほか、廃炉作業の一線を担う日本原子力研究開発機構の研究者らが担当する。2016年度は300人近くの学生が同プログラムの授業を履修した。 学生数は約1100人で、ほぼ全員がいわき市を中心とした県内出身者だ。しかし、卒業後、地元に残る学生は少ない。15年度に卒業して就職したのは約90人で、このうち約3分の2が東京など県外の企業や団体に就職した。東電や原子力機構など廃炉作業に関わる企業などで働き、地元に残るのは就職者の1、2割にとどまるという。[…] もっと読む。

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<原発事故>側溝の汚泥 いわき市が除去へ via 河北新報

 いわき市は2日、東京電力福島第1原発事故後、放射性物質の影響でたまり続けている側溝の汚泥を、市単独のモデル事業で除去すると発表した。汚泥の処分先にめどがつき、国が財政面を含め前向きに対応する方針を示したことから、先行的な実施に踏み切る。 対象は小名浜地区の市道側溝で延長78キロ、除去する汚泥などの堆積物は推計2410立方メートル。事業費は5億7000万円で、盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を5日の市議会臨時会に提出する。業者への発注など準備を進め、12月に除去作業を始める。 除染以外で除去した汚泥の場合、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超は指定廃棄物として国が、それ以外は市町村が処分する。 モデル事業では、2000ベクレル以下の汚泥を民間の産業廃棄物最終処分場へ搬入。指定廃棄物は市の施設に一時保管する。2000~8000ベクレルは民間の溶融施設に引き取ってもらう方向で検討している。 いわき市では原発事故前、住民が年2回、一斉に側溝の「土砂上げ」を実施していた。事故後は、8000ベクレル以下を搬入する一般廃棄物処分場の周辺住民の理解が得られなかったり、一時保管場所が確保できなかったりしたことから、一度も実施されていない。 (略) 市内では北部の久之浜・大久地区のみ、道路除染の一環として、側溝の汚泥が除去されている 全文は<原発事故>側溝の汚泥 いわき市が除去へ

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影落とす原発事故のいびつな人口構成 福島県 via毎日新聞

広野町、男女差2倍 「多くの男性作業員、住民票移さず」  福島県が25日に発表した2015年国勢調査の速報値で、広野町の人口4323人のうち男性2746人、女性1577人と男女差が2倍近く開いた。町は「原発事故の収束や除染などに携わる男性作業員の居住が増えているため」とみる。だが、「作業員のほとんどは住民票を町に移していない」といい、住民税などが入らないため町の財政難は改善されない。原発事故によるいびつな人口構成が自治体運営に影を落としている。 […]  見知らぬ作業員が増えることに不安を覚える町民がいることから、作業員宿舎の集約化も検討する。だが、「借り上げた民家や、民宿・ホテルを利用する作業員の実態は正確に把握できない」(町復興企画課)状況だ。町幹部は「廃炉作業など今後何十年と続く『作業員との共生』には徴税の仕組みなど法律や制度の見直しが必要」と指摘する。  いわき市は全国最多の約2万4000人の原発事故避難者を受け入れた。人口は10年の前回調査より7095人増の34万9344人となった。  3月発表の地価公示で上昇率全国トップ10すべてを占めるなど土地や住宅建設の価格が急騰。病院の混雑も慢性化し、生活環境の悪化が指摘される。市は公立病院の増築や、廃止予定だったごみ処理施設の再建など急激な人口増への対応に追われるが、「自治体だけで解決するには限界がある」(市行政経営課)と国による支援の拡充を求めている。【栗田慎一】 もっと読む。

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(プロメテウスの罠)たらちねの母:3 遠い存在だった原発 via 朝日新聞

 素人には難しいといわれるβ線の測定にのりだした福島県いわき市のNPO法人「いわき放射能市民測定室たらちね」。  その中心にいるのは事務局長の鈴木薫(49)だ。  だが鈴木は、福島第一原発の事故前は「原発がどこにあるかもよく分かっていなかった」。 […] その一方、産廃処分場や病院整備など地域の問題にも目を向けてきた。2006年には、地元の隔週刊の新聞「日々の新聞」に、処分場問題についてエッセーを書いたこともある。  そのころ、共通の友人を通じてミサオ・レッドウルフを知る。  原発事故後、官邸前の脱原発デモに10万人以上集めた首都圏反原発連合の中心メンバーの一人だ。 […] 翌日、原発で爆発が起きる映像をテレビで見る。すぐカーテンを閉めて窓のサッシに目張りした。  岩手大の学生だった長男(23)を除く、夫と高校2年だった長女(21)と3人で、ともかく避難。北関東を転々とした。  夫の仕事があるため4月にいわきに戻ったが、1年間、長女は学校以外は外に出さなかった。  原発はもはや遠い存在どころではなくなっていた。 もっと読む。

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東日本大震災:福島第1原発事故 地産地消の給食中止を いわき市長に「ママの会」申し入れ /福島 via 毎日jp

 「いわきの初期被曝(ひばく)を追及するママの会」(共同代表、鈴木さおり市立小PTA会長ら)は27日、学校給食への地元農産物の使用とりやめなどを求め、清水敏男市長に申し入れを行った。 約80人の保護者らが、地産地消の食材使用のとりやめと、給食に使用する全食材の放射線測定を求めた要 望書を提出。清水市長は「中学2、3年の2人の子どもを持つ親として皆さんと思いは同じ」と述べ、年度内は北海道産のコメを使用することや、放射線測定現 場を視察することを約束した。 同市の学校給食は、市内7共同調理場などで小中学校119校の約3万食を調理。1キロ当たり20ベクレ ル以下を原則に放射線測定器で検査し、地元食材は一部を除いて使用されていないという。清水市長は「いわき市産米は時間の経過とともに放射線が激減してい る。さまざまな状況を見極め、実施(再開)時期を判断したい」と話した。 保護者からは「子育て支援策の前提は健康と命を守ることで、あくまで『ゼロベクレル』を目指すべきだ」などの意見が出された。 続きは東日本大震災:福島第1原発事故 地産地消の給食中止を いわき市長に「ママの会」申し入れ /福島

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福島で現職相次ぎ落選 除染・復興遅れで批判の的 via 朝日新聞

東京電力福島第一原発事故の被災地や、避難者を受け入れている福島県内自治体の首長選で、現職候補が相次いで落選している。8日に投開票された同県いわき市長選を含め、4月以降だけで3市町の現職が新顔に敗れた。「除染や復興が遅れている」などの批判を一身に受けた形だ。 周辺自治体から約2万4千人の避難者を受け入れ、津波被災地でもあるいわき市の市長選では、復興策の評価が問われた。再選を目指した現職の渡辺敬夫氏(67)が、市政刷新を訴えた前県議の清水敏男氏(50)に約7千票差で敗北。清水氏は「復旧・復興が進んでいない、という思いが新しい風につながった」と語った。 現職が新顔に敗れる構図は、4月の郡山市長選、7月の富岡町長選も同様だ。 続きは福島で現職相次ぎ落選 除染・復興遅れで批判の的 当サイト既出関連記事: 茨城・東海村長選 原発中立派の前副村長が初当選 via 朝日新聞

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