福島などの水産物、韓国の輸入禁止は「不当」 WTO via 日本経済新聞

【ジュネーブ=細川倫太郎】韓国の福島県などの水産物の輸入禁止措置に対し、日本が不当な差別と提訴してきた問題で、世界貿易機関(WTO)は22日、韓国に是正を求める報告書を発表した。一審の判定で日本が勝訴した格好だ。

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一審に当たるWTOの紛争処理小委員会(パネル)は報告書で「恣意的または不当な差別にあたり、必要以上に貿易制限的」と指摘。協定違反に当たるとして韓国に是正を勧告した。日本政府は「この判断を歓迎するとともに、韓国が誠実かつ速やかに是正することを求める」とのコメントを発表した。

韓国は2011年3月の東京電力福島第1原発事故以来、福島や宮城、岩手など8県のマダラやスズキなど一部の水産物の輸入を禁止。13年9月からはすべての水産物に対象を拡大した。日本産食品の検査措置も強化した。日本は15年、一連の措置は過剰で不当だとしてWTOに提訴した。

韓国は最終審である上級委員会に申し立てをすることができる。韓国では日本産の水産物に対する国民の不安は依然大きいとされ、上訴する可能性がある。上訴審の審理は90日以内に終わらせるのが原則だが、最高裁判事に当たる委員が欠員していることもあり、長引く公算が大きい。規制解除に向けた先行き不透明感は残っている。

日本からの韓国向けの水産物輸出額は全面禁止後の1年間で約84億円と、前年同期に比べ25億円減少した。

全文は福島などの水産物、韓国の輸入禁止は「不当」 WTO 

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