福井県おおい町の中塚寛町長は9日、世耕弘成経済産業相と経産省で会談し、同町に立地する関西電力大飯原発1、2号機の廃炉に伴い要請書を手渡した。廃炉によって生じる放射性廃棄物の処分先確保といった課題に取り組むことを要求。廃炉が完了するまで原発の立地自治体を対象とした交付金の支払いを続けるよう求めた。
中塚氏は「地元に寄り添った対応をお願いしたい」と強調。世耕氏は「さまざまな課題があり、今後とも地域と相談しながら考えたい」と話した。
関電は1、2号機の廃炉を決めた一方で、3、4号機は3月中旬以降の再稼働を目指している。