「一番の犠牲者は子ども」 原発・区域外避難者訴訟 本人尋問で3人訴え via 東京新聞

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尋問で女性は、長女が避難先での高校受験に「希望が持てない」と漏らしたことや、長男が小学校で「福島に帰れ」と言われたことを明かした。「それでも親は子どもの健康や環境を守る責任がある。自立するまで避難生活を続けたい」と述べた。

 二〇一一年十一月、福島市から野田市に妻子と避難した菅野貴浩さん(55)は「国と東電は、ただでさえ狭い日本に人の住めない土地を作ってしまった。地域に残った人、出た人がいて、再び戻っても昔のように仲良くなれない」と嘆いた。

 別の女性は避難を巡って夫と意見が食い違い、離婚。避難先で心身の健康を崩したといい、「原発事故で家を奪われ、自主避難を選んだ思いを理解して」と涙ながらに訴えた。

 次回口頭弁論は来年一月十八日で、原告の本人尋問が行われる。(美細津仁志)

 

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