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Daily Archives: 2017/10/18
福島産水産物の禁輸、韓国敗訴か=WTOが当事国に判定通知 via Chosun Online
2011年に発生した福島第一原子力発電所の事故以降、韓国政府が福島県とその周辺計8県の水産物の輸入を禁止したのは不当だとして、日本が世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、判定結果が16日(現地時間)、当事国に伝えられた。全加盟国に結果が回覧される前は非公開が原則だが、今回の判定報告書には韓国政府が敗訴したとの内容が盛り込まれているという。 韓国食品医薬品安全処の柳永珍(リュ・ヨンジン)処長は17日、国会で開かれた国政監査で判定結果が到着したことを明らかにし「秘密遵守のため申し上げることはできないが、肯定的ではない」と述べた。柳処長はまた「政府としては国民の健康が最優先の考慮事項であるため、WTOの最終判定結果がわが国民の健康保護の面で不当だと判断されれば上訴する」と述べた。 韓国政府は2011年、福島原発の事故を受けて福島とその周辺の農水産物の輸入禁止措置を取った。さらに13年には福島県を含む8県の水産物の輸入を禁じる特別措置を発表した。これに対し日本は15年、韓国の特別措置は日本の水産物に対する差別だとして「(セシウムなど以外に)ほかの放射性物質の検査を追加で要求するのは不当だ」とWTOに韓国を提訴した。 (略) ただし一審に当たるWTOの紛争処理小委員会(パネル)の判定で敗訴したとしても、すぐさま日本の水産物が輸入されるわけではない。一審判定の後、当事国は60日以内に最終審に当たる上級機関に上訴することができる。 全文は福島産水産物の禁輸、韓国敗訴か=WTOが当事国に判定通知
<福島・南相馬>東日本大震災・被災地支援活動のいま~ボランティア体験を通して(上) 大村一朗 via アジアプレス・ネットワーク
東日本大震災から6年が経過したいまも、被災地では多くのボランティアたちが汗を流している。とりわけ、原発事故による避難指示が昨年、今年と解除された福島県の市区町村では、帰還者への支援など、行政だけではカバーしきれない問題がたくさんあり、非営利団体(NPO)やボランティアが果たす役割は大きい。10月初旬、南相馬市を訪ねた。(大村一朗) ◆ボランティアに参加するまで インターネットで検索すると、福島第1原子力発電所のある福島県浜通り(沿岸部)には、各地区の社会福祉協議会やNPOなど、ボランティアの活動拠点が複数あるようだった。その中で、ボランティア参加者数と活動内容を毎日欠かさずブログで発信していた「南相馬市ボランティア活動センター」が目に留まった。 NPO法人である南相馬市ボランティア活動センターは、昨年7月に避難指示が解除されたばかりの同市小高区に位置している。プレハブの本部と平屋建てのボランティア宿舎、それに屋根付きの広い機材置き場を擁する敷地には、朝8時を過ぎるとその日のボランティア参加希望者が集まってくる。 初参加の私は、まず「活動受付」で氏名住所を書き込み、ボランティア保険の加入手続きを済ませると、センター名の書かれた蛍光色のベストを着こむ。他に若い女性が2人と、中高年男性が4人。私を入れて計7人。団体やグループ参加が多い週末は、土日合わせて100人ほどの参加があるが、平日の参加者数はこの程度だという。 (略) 持ち場となったその民家にも人の気配はなかった。おそらく震災から6年のあいだ、無人だったのだろう。納屋に置きっぱなしの小型ショベルカーは錆と埃にまみれ、裏手のお社は朽ち果てようとしている。そして広い敷地を覆いつくさんばかり藪と草。それらを刈り取ることが仕事だ。 草刈りを依頼されたからといって、この家の住人がまもなく帰還するとは限らない。生い茂った草木を定期的に伐採しなければ、家は荒れ果てる一方だからだ。 草刈りには、小型エンジンを搭載した刈払機や、さらに強力な「ハンマーナイフ」(自走式草刈機)が使われる。刈払機は初日から、ハンマーナイフも3日目には任されたが、マニュアル車の運転を知っていればそれほど難しいものではない。深い雑草に覆われていた敷地がみるみる切り開かれてゆくのを目の当たりにすると、自分も少しは役に立てているのだと思えて嬉しかった。その日は軽トラックを運転し、刈り取った草を山のように荷台に積んで、15キロほど離れたクリーンセンター(ゴミ収集所)まで運び込んだ。 (略) ◆ボランティアには宿泊施設も センター敷地内にはバストイレ付3DKの立派な宿舎があり、一泊500円を上限とする任意の寄付で泊まることができる。市民から無償で貸与されているものだという。 ところが、多くのボランティアたちは、ここから10キロほど離れた国道6号沿いの「道の駅・南相馬」に泊まる。彼らの多くは定年退職後、ライフワークとして足しげく被災地に通っている熟練ボランティアであり、私が今回出会った人たちは、自家用車に寝具一式積み込んで、関東近県から訪れていた。道の駅の近くには公衆浴場もコインランドリーも大型のスーパーも揃っている。宿泊所が混雑しているなら、気ままな車中泊も良いかもしれない。 全文は<福島・南相馬>東日本大震災・被災地支援活動のいま~ボランティア体験を通して(上) 大村一朗