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ビニール突然破裂「想定外」 内部被曝招いたずさん管理 via 朝日新聞

日本原子力研究開発機構が起こした国内最悪の内部被曝(ひばく)事故。これまで何度も問題になってきた、原子力機構による放射性物質のずさんな管理が再び繰り返された。作業員が吸ったプルトニウムは体内に長い間とどまり、がんのリスクを高めると指摘されている。

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原子力機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)にある燃料研究棟。6日朝、作業にあたる職員5人が分析室に直径10センチほどのステンレス製の保管容器を持ち込み、分析用の作業台に載せた。保管容器の中には、プルトニウムとウランなどの酸化物が入ったポリ容器が、二重のビニール袋に包まれて入っていた。

午前11時15分ごろ、50代の男性職員が6本のボルトを緩めて保管容器のフタを開けると、突然、ビニール袋が破れ、中にあった放射性物質が飛び散った。この職員は2万2千ベクレルプルトニウムを吸い込み、近くにいた3人の肺からも放射性物質が検出された。保管容器は1991年にフタを閉じた後は、一度も開けたことがなかったという。

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原子力機構によると、最も多く被曝した50代の男性職員の肺から検出されたプルトニウムは2万2千ベクレル。暫定値で確定ではないが、全身の被曝線量で年1・2シーベルトの内部被曝に相当する。

これまでの研究で、広島と長崎の原爆被爆者の調査から、全身被曝が100ミリシーベルト程度を超えるとがんのリスクが明らかに高まることがわかっている。年1・2シーベルトは10倍以上だ。

同日夕にあった記者会見でこの数値について量研機構の明石真言執行役は「我々が知っている体内被曝レベルの中では高い方。今回の数字は初めて」と語った。

5人は6日夜から内部被曝の可能性が高いとして、「キレート剤」という薬の点滴を受けていた。血液中に入ったプルトニウムにくっつき、尿として排泄(はいせつ)されるのを促す作用がある。

吸い込んだプルトニウムは血液中に溶け込んだり、肺に付着したりして体内に残り、放射線を出し続ける。体外に出すことでがんのリスクを減らすことが期待されるが、体内に取り込んだ放射性物質をキレート剤でゼロにできたという報告はないという。また、血液に溶けず、肺に完全に付着したプルトニウムを取り除くのは難しいとされる。

5人は10日まで、1日1回のペースでキレート剤の点滴を受ける。今後は尿や便に含まれる放射性物質を測定し、実際の被曝線量をより精密に推定したうえで治療方針を決めていく。

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プルトニウムによる内部被曝(ひばく)〉放射線被曝には、今回のように口や鼻から放射性物質を吸い込み体内で放射線を受ける「内部被曝」と、体の外から放射線を浴びる「外部被曝」がある。

プルトニウムは「アルファ線」という種類の放射線を出す。アルファ線は強いエネルギーを持つが、物質を通り抜ける力は弱い。外部被曝なら衣服などの表面で止まり、影響はほとんどない。だが、内部被曝すると、臓器や組織の細胞へのダメージが心配される。

また、プルトニウムは消化器からは吸収されにくいが、肺から体内に入ると血液などに溶けこみ、骨や肝臓にたまる。ただちに健康影響がみられなくても、将来がんになる可能性もある。

今回、最も被曝した男性から2万2千ベクレルプルトニウムが検出され、暫定で50年間に12シーベルト内部被曝すると推定される。「ベクレル」とは、放射性物質の放射線を出す能力の強さを表す単位で、「シーベルト」は、放射線が人体にどれくらい影響があるかを示す単位だ。シーベルトはベクレルの数値に、放射性物質の種類ごとに決まっている係数をかけて算出する。

全文はビニール突然破裂「想定外」 内部被曝招いたずさん管理

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