福島第一原発 凍土壁、海側だけ先行 「全周、汚染水漏れも」via 東京新聞

東京電力は十五日、福島第一原発の建屋に流れ込む地下水を減らすため1~4号機を囲む形で建設した凍土遮水壁について、全周を囲うと建屋の高濃度汚染水の 方が地下水位より高くなり、漏れる可能性が残るとして、当面は海側だけを凍結させ、状況を見極めながら残る山側の凍結も目指す方針を明らかにした。同日午 前の原子力規制委員会の会合で示した。

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 会合で、東電側は地下水と汚染水の水位は六十九個の水位計で監視し、地下水位の方が低くなりそうな場合は、地中に水を注入したり、建屋の汚染水を素早く抜いたりする備えもしていると強調した。

 まず海側の建屋周囲六百九十メートルと山側の一部五十二メートルを凍結させて三カ月程度をかけて状況を確認。問題がなければ山側の残り八百十六メートルについても、二段階で凍結させていく方針を示した。

 規制委は海側の凍結については納得したものの、全体の凍結に対しては慎重な姿勢を崩さなかった。三月早々にも、東電に正式な実施計画を出させて審査し、凍土遮水壁をどう運用するか決める。

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