(抜粋)
吉野家HD「理念とは違う」「容認できない」
この金曜動画ショーでは前回、「香港吉野家「福島産は使ってない」が生んだ懸念」と題したコラムを書きました。
内容を簡単に振り返ると、
- 香港吉野家が福島の農業再生のため福島県産の食材を使用している等とネット上で噂された。
- 10月12日、香港吉野家がその噂を否定、「福島の米や野菜は一切使っていない」とFbページなどで怒りを露わにした声明を出した。また、噂は悪意のある中傷だとして警察に通報したことを伝えた。
- 香港吉野家で使用している米は、中国・黒龍江省の黒土土壌で栽培した「日式珍珠米」、牛肉は米国産であるとし、すべての食材について厳格な品質管理を行っていると強調する。
- 香港吉野家が、福島産の食材を使っていないことを掲示したのは初めてではなく、2014年にもあった。その際も報道され、日本の吉野家から掲示撤去の要請をしている。
- 現実として、中国向けには今現在も、福島・茨城・栃木・群馬・千葉・埼玉・宮城・新潟・長野・東京の10都県産の米・野菜・牛乳/乳製品が輸出できない状態が続いている。
- 一方、日本では、吉野家が福島県内において自社農場を設立し、米や野菜を生産しはじめていることを発表している。ところが自社サイト上にはそうした情報が一切出ていない。
- 吉野家は健康経営を標榜しているが、健康に関する情報の発信や開示があまりにも少ない。
といった内容でした。今回はその続きです。
(略)
「デマに対して直接答える必要性はなく、その表現としても容認できないですね」
すでに対応済みのような口ぶりですが、Fbページ上には、今も「福島産の米や野菜は一切使っていない」というメッセージが残っています。
そして、いずれにしても日本本社の意図に反して、2014年に起きた問題と同じことが今回も起きている。
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