政府は3日、来年5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)に合わせたエネルギー相会合を北九州市で開催すると発表した。同市は近年、風力やバイオマス発電、水素の活用策などエネルギー拠点化に取り組んできただけに「参加閣僚に取り組みの現場も見てもらい、はずみをつけたい」と関係者は歓迎の声を上げた。【高芝菜穂子、祝部幹雄】
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市などは、八幡東区東田地区で11〜14年度に、新日鉄住金八幡製鉄所で生み出される水素を住宅や博物館などへ送り燃料電池で電気を生み出す実証研究に取り組んだ。ただ、実証期間終了後は設備利用を停止しており、田原温・市水素社会創造課長は「参加閣僚に設備を見てもらいたいし、開催決定で再開にはずみをつけたい」と期待する。若松区の埋め立て地でLNG(液化天然ガス)火力発電所やバイオマス・石炭混焼発電所、洋上風力発電などの整備で、玄海原発3、4号機を超える計280万キロワットの発電所も計画されており、石田哲也・地域エネルギー推進課長も「開催はありがたい」と話した。
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