以下のような、福島第一原発への、女性も含む原発労働者の募集広告が掲載されています。
ついに女性労働者の募集がきているということと、そこから見える人手不足の状況、さらには危険手当がつかず、しかも「長く続くお仕事」「作業期間は 5 ~ 10年 もしくは廃炉まで」という長期にわたる仕事であることなどの、労働条件や待遇の問題が明らかに見えることなど、問題の深刻化が伺えます。募集広告自体を広報したいという意図ではまったくなく、このような現状になっているという重要な記録として、当ブログに掲載することにしました。(アトミックエイジ・スタッフ、山口智美)
第一原発 女性就労可能です!
オーセンテック – 大熊町
5月スタートのお仕事です稼げます! 稼がせます! 女性も就労可能な作業です
長く続くお仕事です 体力、気力がある方急募です
第一原発 (通称1F) 低線量(10 ~ 20マイクロシーベルト)/日
作業内容 片付け等の業務です
防護服着用 マスク着用
宿 いわき市 現在調整中
日給16000円 /8h作業 危険手当は付きません
実作業時間 約4時間 (夏季はまだ短時間です)
支払い 末〆翌月末 御指定銀行に振込致します
車での赴任可能 広野町で自己管理して頂きます 広野町からマイクロバスにて移動です
食事 無 現在 交渉中
作業期間は 5 ~ 10年 もしくは廃炉までとなります
その他 除染作業も有ります 単価はほぼ変わりません
案件多数有ります
応募方法
氏名 年齢 連絡先 住所 を記載の上 メールにて応募して下さい
募集枠 100名
メール確認後 此方から採用の連絡を致します
応募資格 暴力団 過去に反社会組織に属していない 書類選考時 関係各所のチェック有り
刺青 指の欠損 などもNG 保険書を保持されている方のみです
年齢制限 現在 調整中 18 ~ 62才 までの予定
募集人員100名
ご応募お待ちしております
2012年3月9日付けで経産省より「東京電力(株)福島第一原子力発電所における女性放射線業務従事者の取扱いの報告の受領及び保安院の評価」というニュースリリースが出ています。
これによると女性放射線業務従事者に法定限度を越える被曝があったという東電からの報告をうけて、2011年5月2日以後、福島第一原発構内では女性は勤務させないという運用指示が出ていたとのことです。これから考えるに、福島第一原発では2011年5月以来、女性作業員は通常作業も(電離放射線障害防止規則による被曝限度は、女性で妊娠の可能性がないものは実効線量が3ヶ月で5ミリシーベルト以下)緊急作業(2011年3月15日から12月16日まで実効線量250ミリシーベルト以下、以後は100ミリシーベルト以下)もしていなかったと思われます。
この経産省の文書は、構内の線量が下がったことをうけて、2012年3月9日以降は従来の通常作業の被曝限度内で女性も労働可となったという内容です。ただし、従来は3ヶ月5ミリシーベルトのところを3ヶ月4ミリシーベルト内におさめることとなっています。勤務場所は免震重要棟、休憩所、5.6号サービスビルなど、東電の試算による予想される最大被曝量は3ヶ月で1.69ミリシーベルトとなっています。
今回のこの求人ですが、一日あたり最大20マイクロシーベルトということは、ひと月あたり20日間の勤務と考えると、一月に400マイクロシーベルト、3ヶ月で1.2ミリシーベルトになりますので、この2012年3月の経産省の方針に即して出されたものではないかと考えられます。
ただ、東電の試算では1日8時間勤務となっていますが、この求人広告では「実作業4時間」とあることは特に気になります。これはこうした試算よりも高い線量の環境で働くことを想定されている可能性があるのではないかと思います。
お疲れ様です。
やはり誰かがやらなければいけないことを、真理は単純な世の中なら、お仕事をさせて頂きたいです。日本の皆さんが安心した暮らしを送るための、当たり前のための懸け橋になりたいです。
これは後々、親孝行、子どもにも生きた孝行及び学びになると思います。
どうぞよろしくお願い致します。