(CNN) 世界保健機関(WHO)は28日、東京電力福島第一原子力発電所の事故が健 康に及ぼす影響についてまとめた報告書を発表した。少数の住民などについて、放射線を浴びたことにより特定の種類のがんにかかるリスクがわずかに高まった と指摘したほか、被災者の心的外傷にも言及している。
放射線の影響については、特に事故現場で対応に当たった若い作業員について、高濃度の放射性ヨウ素を吸入し、甲状腺がんの発症リスクが高まる恐れもあると予想した。ただし甲状腺は比較的がんにかかりにくく、こうした作業員にとっての全般的なリスクは低いと指摘している。
福島第一原発周辺の地域で放射線を浴びた子どもについては、一生のうちに白血病、乳がん、甲状腺がんを発症する確率が、一般に比べてわずかに高まるとした。
(略)
報告書をまとめるにあたり、調査員は被災者への面接調査も実施した。福島第一原発から40キロの距離にある福島県飯舘村は、約6000人いた住民が 避難して、ゴーストタウンと化している。第2次世界大戦の直後から60年以上も同村に住んでいたというナカノ・ユキオさんは、同報告書の調査員に、仮設住 宅での生活は厳しく、強い精神的ストレスを感じていると語った。
(略)
WHOは、報告書は徹底調査を行ってまとめたとしながらも、原発事故の最終的な影響は、ずっと後になってからでなれば分からないとしている。
関連記事:
WHOの報告書は、がんリスクー得に女子のーを、指摘していて、甲状腺がんリスクの高さにも言及している。全てのがんをまとめて、「わずかに高まる」などという情報は改竄に近い。また、心的ストレスの方ががんリスクより高いなどという比較はされていないし、出来ないのであって、この見出しには「騒ぐな」「”おだやかな日常”をおくれ」という悪意さえ感じる。最後にはきちんと、「分からない」と結論づけているのに、何故「わからない」ことはいつもリスクの範疇ではなく、無かったことになるのか。人の命が関わっている議論ということに自覚を持ってもらいたい。