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Daily Archives: 2011/03/29
『「保守派の私が原発に反対してきた理由」』 by 中島岳志 on マガジン9
世界は普遍的に「想定外」なもの 福島第一原発の問題が起こってから、何人かのメディア関係者の方から原発についての取材を受けました。それは、私がこれまでに原発に対して批判的なコメントを行なってきたからです。しかし、一方で私は保守派を自認しています。保守思想に基づいて、物事を考え、自分が保守の立場に立っていることを公言しています。この立場と原発反対の言論が、世の中では奇妙なものに映るようです。 メディアの皆さんは一様に「なぜ中島さんは、保守派なのに原発を批判してきたのですか?」と質問されます。「原発批判は左派の占有物」という発想からなのか、保守派に原発を批判する人が極めて少ないからなのか、私の姿勢は不可解なものに見えるようです。しかし、私としては「保守思想を重視するがゆえに原発には批判的」なのです。保守主義者として思考すると、どうしても原発に懐疑的にならざるを得ないというのが、私の立場です。 続きは『「保守派の私が原発に反対してきた理由」』から。
『<参考資料>福島原発事故:「最悪の事態を避けるため全力をあげる時」小出裕章インタビュー』
「福島原発事故」は最悪どんな事態になるのか。どんな事態が最悪のシナリオなのか、広島原爆についていささかなりとも知る私たちは、京都大学原子炉実験所・小出裕章(助教)が時間を取ってくれるというので会いに行った。 小出に会いに行った理由は、小出が優秀な原子力学者(研究キーワードは原子力安全、放射能汚染、放射線計測、 確率論的安全評価、 事故解析など)である他に、彼が率直に事態を説明してくれる数少ない専門家だという点だ。原子力に関係する学者・研究者は数多い。しかし一部の原子力産業や電力業界御用学者(といっても彼らが学術界の支配的潮流だが)は除いたとしても、率直に私たち市民に口を開いてくれる専門家は驚くほど数少ない。 誤解を恐れずに云うならば、間違えても構わない。専門家は今こそ口を開くべきだ。全ての事象に正しい回答が出せる一人のスーパーマンなどは存在しない。多くの専門家が口を開いて自由に議論し、お互いに批判しあってこそ、正しい回答に達することが出来る。東京電力福島第1原子力発電所事故は、まかり間違えば日本列島の機能と私たちの生活の場を半分奪ってしまう危機に発展しかねない。専門家が口を開かなければいつ開くというのか。誰のための科学でなんのための研究か。 今から65年以上も前、最初の原爆がまさに完成しようというその時、1945年6月11日マンハッタン計画の科学的研究と開発の中枢を担ったグループの一つであるシカゴ大学の冶金工学研究所の科学者たちは「原爆の使用はやめるべきだ」という点を骨子とする報告書を時の陸軍長官ヘンリー・スティムソンあてに送った。いわゆる「フランク・レポート」である。 (「フランク・レポート」<http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/flanc_report.htm>を参照の事) その冒頭に次のような一節がある。 続きは『<参考資料>福島原発事故:「最悪の事態を避けるため全力をあげる時」小出裕章インタビュー』から
『福島第1原発、汚染水の除去難航 2号機も原子炉温度上昇』 via 日本経済新聞
東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所は高濃度の放射性物質で汚染された水の除去が難航している。1~3号機では本来の冷却システムを復旧させるためタービン建屋地下の汚染水を取り除く方針だが、原子炉から水が漏れているとみられ、排水作業が追いつかない。一方、1号機に続き2号機も原子炉圧力容器の温度が上昇しており、注水を続けざるを得ず、東電はギリギリの調整に取り組んでいる。 続きは『福島第1原発、汚染水の除去難航 2号機も原子炉温度上昇』から。
『島根・上関原発の今後 「安全」の抜本見直しを – 社説』 via 中国新聞
深刻な事態が続く東京電力福島第1原発の事故。強い毒性を持つプルトニウムが検出されるなど放射能漏れに歯止めがかからない。 事故は全国の原発を抱える自治体に大きな衝撃をもたらした。 中国地方では稼働、増設中の島根原発(松江市)に加え、上関原発(山口県上関町)の新設計画が進む。地元に不安や反発の声が広がりつつあるのは当然だろう。 しかし中国電力の山下隆社長はおとといの記者会見で「(原発の)建設計画を進める方針に変わりはない」と述べた。 続きは『島根・上関原発の今後 「安全」の抜本見直しを – 社説』から。
『上関原発 知事「法制度に問題」』 via 山口新聞
二井関成知事は24日、東京電力福島第1原発の事故を受け、中国電力が上関町で進める上関原発建設計画について、原子炉設置許可前に建設予定地の埋め立てができる法制度に問題があるとの認識を示した。定例会見で述べた。 続きは『上関原発 知事「法制度に問題」』から。
『福島第1原発事故 高齢者や障害者、自主避難圏内に百数十人』 via 毎日jp
政府が屋内退避から一転して自主避難を促した東京電力福島第1原発の20~30キロ圏内に、寝たきりなど介護が必要で自力移動が困難な人が現在も、百数十人いることがわかった。厚生労働省は、引き続き福島県などに状況を聞き、必要な場合は受け入れ先を調整するとしている。 同省が29日明らかにした。多くは南相馬市内の在宅のお年寄りや障害者とみられる。同省によると、半径30キロ圏内の入院患者や特別養護老人ホームなどの施設入所者は、圏外にほぼ搬送を終えたが、20~30キロ圏内の在宅患者や寝たきりの人などについては状況が把握できず、移送対象外となっていた。現在、自衛隊が20~30キロ圏内を戸別訪問して所在確認しており、「政府で搬送手段の確保を検討する」(同省)という。【野倉恵】 『福島第1原発事故 高齢者や障害者、自主避難圏内に百数十人』
『スリーマイル後、米で炉心損傷の「重大な前兆」17件』 via asahi.com
【ワシントン=勝田敏彦】米国の有力消費者団体「US公益研究グループ(USPIRG)」は29日、米国の原子力発電所ではスリーマイル島原発事故があった1979年以降、炉心損傷につながりかねない「重大な前兆」が計17件あったとする報告書を発表した。米原子力規制委員会(NRC)の認定記録によるとしている。 「重大な前兆」は炉心が損傷し、大量の放射性物質の放出に至る確率が千分の1を超えるトラブルで、報告書によると90年以降だけでも4件あった。 続きはa href=”http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103300086.html”>『スリーマイル後、米で炉心損傷の「重大な前兆」17件』から。
『「ざっくばらん」班目委員長発言に官邸ピリピリ』 via YOMIURI ONLINE
国の原子力政策の安全規制を担う原子力安全委員会の班目春樹委員長の発言に首相官邸が神経をとがらせている。 班目氏は28日の参院予算委員会で、菅首相が東日本巨大地震発生直後の12日、東京電力福島第一原子力発電所を視察したことについて、「首相が『原子力について少し勉強したい』ということで同行した」と語った。視察が「首相の勉強目的」とも取れる発言だったため、野党が「視察が初動の遅れにつながった」と猛反発。首相は29日の同委で、「そういう(勉強したいという)言葉を発した記憶はない」と打ち消しに躍起となった。 続きは『「ざっくばらん」班目委員長発言に官邸ピリピリ』から。
『東京電力&日本政府本部への抗議行動』 on ブログ「弱い文明」
名古屋で22日、中部電力に浜岡原発の運転停止を求める1200人分の署名と要望書を提出した若者達のグループが、今日27日にはパレード後、中電本社前にてメッセージと菜の花を置くパフォーマンスを行なった。菜の花は放射能を吸収しやすく、チェルノブイリ近傍にはたくさんの菜の花が植えられている場所がある、それにちなんだパフォーマンスということらしい。 一連の行動を企画したのは、女子高生たちのグループだという。Ustreamに短い動画が掲載されている(ライヴ中継の録画)。 http://www.ustream.tv/channel/iwj7 ジャーナリストの岩上安見さんが、自身のチャンネルを使って紹介してくれたものだ。岩上氏の耳にしたところでは、今日、このグループが120人ほど集めて行動しようとすると、警察が「100人以下にしろ」と言って圧力をかけてきた、という。デモの許可は取ってあり、あるいはそれが100人程度という届け出だったから、100人オーバーになった時点で難癖をつけてきたのかもしれない(これは僕の推測)。いずれにしろ、とんでもない話だ。若い女の子たちだから、脅せば凹むと思ったのだろう。 東京方面では、今日27日のデモは1000人程度。ヨーロッパではすでに先々週から、万単位のデモがくり返し起こっている(日本のマスコミはガン無視を決め込んでいた)。それに比べたら全然少ないけれど、まだまだこれからだろう。 個人的には、土日の官庁街あたりのデモというのは、観ている人が少ないので手ごたえがない、という印象を経験上持っている。下に紹介する平日の行動は、平日だけにもっとはるかに参加者は少ないだろうが、インパクトという点では逆に勝っていると思う。 東京電力&日本政府本部への抗議行動の呼びかけ! 日時:3月30日(水)18時スタート~20時半くらいまで(申し入れもします。申し入れ書の持参をお願いします!) 場所:東京電力本社前に集合。(JR新橋駅から有楽町方面へ徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅A5出口から徒歩2分。小雨決行です) 案内の全文は『東京電力&日本政府本部への抗議行動』から。
『原発損壊、鮮明に 民間無人機が撮影 福島第一』 via asahi.com
東日本大震災で被災し、危機的な状況が続く福島第一原発(東京電力)の様子を、航空写真撮影会社「エア・フォート・サービス」(新潟県妙高市)が、無人飛行機で撮影している。 原子炉建屋が爆発で壊れているのが左から4、3号機で、右端の2号機は屋根が残っている。その下の横長の建物がタービン建屋で、発電機などがある。3号機のタービン建屋の屋根には爆発の影響とみられる穴が開いている。東京電力は、タービン建屋の地下にたまっている水を、右下に見える白い「復水貯蔵タンク」に移す計画。しかし、2、3号機の復水貯蔵タンクは満水のため、一足先にタンク内の水を、左の排気筒の左に二つ並んで見える「圧力抑制室用貯水タンク」に移す作業が始まっている。 『原発損壊、鮮明に 民間無人機が撮影 福島第一』