東日本大震災県内避難者の半数超、甲状腺にしこりなど 奈良民医連 via msn.産経ニュース

■「継続検査が必要」

東日本大震災の東京電力福島第1原発事故による健康被害の有無などを調べるため、奈良民主医療機関連合会は 27日、県内に避難している72人に実施した健康診断の結果を公表した。甲状腺検査で、半数以上に、しこりや液体入りの袋状の「嚢胞(のうほう)」が認め られたという。同会は「原発事故との因果関係は分からないが、継続的な検査が必要」としている。

健診は、同会が昨年12月と今年1月、全額負担で実施した。受診した72人の震災当時の所在地は、福島19人▽宮城5人▽千葉7人▽東京17人▽神奈川24人。平均年齢は24・7歳。

この56%にあたる40人に、甲状腺エコー検査でしこりなどが確認された。

内訳は、5ミリ以上のしこりや20ミリ以上の嚢胞が12人、5ミリ以下のしこりや20ミリ以下の嚢胞が28人。

福島県内で昨年、約9万5千人を対象にした健診では、44・2%にしこりなどが確認されている。

小さなしこりや嚢胞は健康な人にもあるが、大きい場合はがんの可能性もあるとされる。ただ、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、甲状腺がんが発見されたのが被爆後、最短で4~5年とされている。

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